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エコプロ2024に出展(VEC/JPEC)
日本最大規模の環境展「エコプロ2024」が、12月4日(水)から6日(金)にかけて東京ビッグサイトで開催されました。塩化ビニル環境対策協議会(JPEC)は、塩ビ工業・環境協会(VEC)と共に出展しました。出展テーマは「生活を豊かにする塩ビ」で、ブースは子供も大人も気軽に入りやすく楽しめる【近所の公園】のような空間を目指しました。また、展示台には次を展示し、合計約4,000人の方がブースを訪れました。
1.「海水から作られるプラスチック=塩ビ」
2.塩ビ製品による社会貢献例
3.リサイクル・有効活用事例
4.身の回りの塩ビ製品
5.PVCアワード2023入賞作品
出展テーマ「生活を豊かにする塩ビ」には、安全で豊かな社会に寄与している“塩ビ”について、広く一般に正しく理解してもらいたいとの思いが込められています。ブースでは、遊ぶように気軽に塩ビ製品に触れてもらえる空間としました。とりわけ、大人から子供まで「海水から作られるプラスチック=塩ビ(PVC)」の正体について理解を深めてもらう解説を用意し、塩ビについてゼロから知ることができる展示としました。
塩ビは「海水から作られるプラスチック」
ほとんどのプラスチックが石油資源を原料としているのに対して、塩ビは原料の60%が『塩』(残り40%は石油資源)。地球に豊富にある海水から作られているので、限りある石油資源を大幅に節約できます。実のところ塩ビの製造に使われる塩は、オーストラリアやメキシコなどの一年を通して雨の降らないエリアで海水を2~3年間かけて天日乾燥させた『天日塩』です。
ブースには海水やオーストラリアの塩田と国内の塩山の写真、電気分解の説明図、塩ビ樹脂、ペレットを展示し、海水→天日塩→電解→塩素→塩ビ樹脂→塩ビ製品の流れを一目で理解できる展示となっています。
リサイクルと有効利用の最前線
ゼロエミ工場とリサイクルの取組み
㈱LIXILの協力の下、塩ビ樹脂窓枠の製造工場におけるゼロエミッション(ごみの排出ゼロ)の取組みを紹介しました。工場で必ず発生する端材をできるだけ水平リサイクルする為の工夫を中心に紹介。また、使用済の樹脂窓枠のリサイクルの取組みも紹介。
塩ビ複合材のリサイクル事例紹介
分離が難しく、これまでマテリアルリサイクルが進捗してこなかった塩ビ複合材について、近年のリサイクルの動き(壁紙や塩ビレザー、電線被覆材)を紹介しました。ブースでは壁紙や塩ビレザーから回収した塩ビ成分で作られる床材(パルプは猫砂などに使用)と防滑シート、静音建材を紹介しました(㈱エコロ、アナン通商㈱、大建工業㈱)。
塩ビの有効活用事例の紹介
㈱クボタの協力を頂いて、リサイクルの難しい塩ビ製品を有効利用する取り組みを紹介しました。ブースでは福島県の原発事故に伴う放射性元素が付着した廃棄物から放射性セシウムを分離する技術を紹介しました。不要になった塩ビ製品を混焼させる塩化揮発法により廃棄物から放射性セシウムを分離します。展示では説明パネルと共にスラグを展示しました。
多様な分野で活躍する塩ビ製品をご紹介
医療福祉分野での活躍を紹介
塩ビは、血液バックやお薬シート(PTPシート)、義手・義足など医療・福祉分野でも活躍しています。ブースでは、PTPシートの原反(塩ビシート)やその真空成型品、義手・義足などを展示しました。実は身近なところで薬の品質保持に活躍していたり、地味ではありますが大切な役割を演じていることを紹介しました。
インフラ用途での活躍
便利で快適、衛生的な生活を支える裏方としてインフラで活躍する塩ビ製品を取り上げました。ブースでは、水インフラとして塩ビ管を、電力・通信インフラとして電線被覆材をそれぞれ紹介。また、塩ビ管はリサイクル三層管を展示しました。
身近な塩ビ製品
フィギュアからウィッグ、壁紙など、暮らしの中でよく目にする塩ビ製品を紹介。
塩ビのなぞなぞクイズラリー
来場者に塩ビ製品を身近に感じてもらう目的で、マンガを使った「塩ビのなぞなぞクイズラリー」を開催。全問正解者には、VECオリジナルノベルティ『海からの贈り物①②』(①リサイクルペンケース、②透明ポーチ)を進呈しました。
また、「PVC Award 2023」の受賞作品やリサイクルタイルカーペットも展示しました。子供たちには塩ビについての学びが楽しい思い出になったのではないかと思います。