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いつも「面白いものがある」
時代に合わせ、その先もゆくシンコールインテリア㈱
1930年、別珍レザー問屋として創業したシンコールグループ。内装材の開発から販売までを一貫して手掛け、全国に広がる拠点をベースに商材を届ける、総合インテリアグループ企業として成長してきました。
今回は、シンコールグループの基幹会社、シンコールインテリア株式会社の松岡邦昌さんにお話を伺い、シンコールグループの概要と特徴、世間のニーズを捉えた「抗ウイルス商材」について取材しました。
地域に密着。シンコールグループの強み
-まず、事業の概要をご教示ください。
わたしたちは、オリジナルブランドの壁紙、カーテン、カーペット、床材などの企画開発、販売を行っています。取り扱う商品は、一般の住宅だけでなく、大学などの文教施設、福祉施設、クリニック、レストラン、ホテルやショッピングセンターまで、あらゆる建物の内装に使われています。総合インテリアメーカーとして、多彩な商品群とブランドの中から、その空間にふさわしいインテリア商材をご提案しています。
-シンコールグループは全国100拠点以上のネットワークをお持ちですが、どのように広がっていったのでしょうか。
創業の地、大阪で営まれてきた事業が拡大し、1955年頃から全国に支店・営業所が広がりました。当時の支店や営業所が分離独立し、シンコールグループの一企業として運営されています。北海道から沖縄まで広がるグループ会社が、内装材の販売を担っています。
-シンコールグループの特徴はどんな部分にあるでしょうか。
全国のグループ会社が地域密着で営業できていることは強みだと思います。各社が独自に人材採用を行い、地元で生まれ育った人が社員として活躍しているんです。地域の特徴も肌で理解していますし、施工職人さん、内装業者さんとのつながりが強いことが自慢です。
もうひとつの特徴は、総合インテリアメーカーであること。カーテン、壁紙、床材など室内を彩る商品を幅広く企画、開発しています。企画開発部門は少数精鋭。床材まで同じ担当者が担うことも多く、各アイテムを一貫したコンセプトで展開できます。トータルコーディネートを提案できますし、ブランドさんとのコラボも得意です。
目で見て安心。抗ウイルス壁紙「トルウイルスS」
-御社が開発された抗ウイルス壁紙「トルウイルスS」は、どんな特徴を持っていますか?
当社では、2014年から抗ウイルス加工の壁紙を販売していましたが、ウイルスへの関心を背景に、SIAA認証を取得した「トルウイルスS」を2021年2月に発売しました。SIAAマークは、抗菌・防かび・抗ウィルス加工製品の品質や安全性に関するルールに適合した製品に表示が認められているシンボル。当社はSIAA認証取得した抗ウィルス加工壁紙をブランドメーカーとしていち早く上市し、「SIAA認証ラベル」シールをご用意しました。空間の一角にシールを貼っていただくことで、安全・衛生に配慮された空間だということを視覚的に伝えられます。特に、不特定多数の方が出入りするクリニックや学習塾などでは「安全性が目に見えてわかるので安心」と喜ばれています。
デザイナーを唸らせるとがったデザインが揃う
-シンコールインテリアの強みについて教えてください。
空間デザイナーの方々から「とがったデザインはシンコール」と評価をいただいています。商業施設や飲食店等でユニークな空間を創り上げるときは、シンコールの見本帳をまず手に取ると、贔屓にしてくださる方も多いです。個性的な商材はアクセントとして部分的に使われることが多く、商売的には難しい面も否めないのですが(笑)。
営業が見本帳をお持ちしてご説明すると「こう来たか。やっぱりすごいね」と雑誌をめくるように読み進めてくださいます。企画開発部門が見本帳も構成していて、デジタルコンテンツとの連携で情報量をしぼり、創造性を刺激するような誌面、機能を検索しやすい仕様にこだわっています。
-最後に、今後取り組みたいことについてはいかがでしょうか。
一番は、抗ウイルス製品の拡充ですね。この先の「定番」として、デザインのバリエーションを増やしていきます。2021年7月にカーテン、2021年9月に床材をリリースしたので、総合インテリアメーカーとして、トータルでのご提案をしたいと考えています。