2021年07月 No.113 

広報だより

「テントってすごい! 面白い!」と、多くの方に知ってほしい。
テントアワード2020結果発表!

 膜材を通し、様々な場面で環境づくりに貢献する企業団体「テントシート工業組合連合会青年部会(以下:青年部会)」。1987年の設立以来、全国25都道府県に点在する会員が情報を共有しあい、膜材(テント)の可能性を広げています。
 今回は、業界の内外に「テントってすごい。面白い!」と伝える青年部会主催のイベント「テントアワード2020」についてお話を伺いました。

テントアワード2020

今回で9回目。「テントアワード」ってどんなもの?

-最初に「テントアワード」開催の目的について教えてください。
 全国の会員さんの仕事に触れる機会をつくり、業界全体のモチベーションを上げていきたいというのが、一番の目的です。
 同じテント業界でも、地域や事業規模によって全く違う仕事をしています。各社の個性的な取り組みをアワードでご紹介すると、自然な形で「こんなことをしている会社があるのか」と気付いてもらえます。その結果、各社のモチベーションや技術、知識の向上につながったらと期待しています。

グランドピアノをイメージ(㈲川代テント工業 製作)
グランドピアノをイメージ
(㈲川代テント工業 製作)

59作品が集まった、テントアワード2020の結果

-今回のアワードで、特に印象に残っている作品はありますか?
 受賞作品は、会員が部門ごとに1票ずつ投票して決めます。審査員はテントのプロなので、技術的に難しい作品や、テントの新鮮な活用法に刺激を受けるようです。私は、「オーニング・装飾部門」の「ピアノ型装飾テント」が印象に残っています。この曲線を生み出すには腕が問われるなと、同業者なら直感したと思いますね(笑)。

-近年の応募作品の傾向などはありそうですか?
 感染症対策につながる製品や、環境に配慮した製品は増えていますね。近年のアウトドア需要もあり、今回の「荷台キャンプテント ソーラーパネル付き」は納得の受賞です。

写真
車中泊ならぬ「荷台泊」が快適に(岡田防水布店 製作)

各社の工夫やアイデアを学びあい、テント業界として一緒に成長したい

-受賞者の感想はいかがでしたか?
 「もっといいものをつくりたい」というモチベーションに繋がると喜んでくれています。テントは、ほとんどがお客様のご要望や、時代の要請に合わせてつくられる一点物です。アワードの受賞作品は青年部会のHPや専門誌にも掲載されるので、各社の工夫やアイデアが広がり、業界全体の活性化につながればうれしいです。

-では、この先青年部会で実現してみたいことなどご教示ください。
 コロナ禍で交流の機会が減ってしまいましたが、青年部会で横のつながりを保ち、所在地や事業規模に関わらず一緒に成長していきたいです。会員数も徐々に増え、若手も自分たちの技術や製品をSNS等で発信するなど、積極的に活動してくれています。この先も、学びあえる場をつくり、防災や、省エネ・脱炭素などの環境課題に向かっていきます。

イメージ
青年部会のHP「テントのお仕事図鑑」を見ると、街中のテントの活躍が一覧に!