京都精華大学で「特別塩ビ教室」
プロダクトデザイン専攻の学生に向け、
塩ビの基礎知識やPVCデザイン アワードの概要などを説明
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塩ビ教室に参加したプロダクトデザイン学科の学生の皆さんと、茶谷先生(右奥) |
塩ビを知って塩ビをデザインしよう−プロダクトデザインを専攻する学生に向けて、塩ビの基礎知識やPVCデザイン アワードの概要などを伝える特別塩ビ教室が、5月17日の午後、京都精華大学の風光館で開かれました。3時間以上にわたって塩ビを学習した学生の皆さん、果たして創作マインドは刺激されたかな? |
●制作に役立つ授業。質問も活発
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まずはVEC・小坂田史雄氏(本誌編集長)の講義を聴く。事前に質問事項を準備してあったので、塩ビの耐候性や接着方法、導電性などまで、質疑応答も具体的で活発。 |
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参考情報はすぐにメモ。 |
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アワードの入選作品を念入りにチェック。 |
3月に行われたアップサイクル学生デザインコンペ(本号インフォメーション1参照)でも、同校の学生の作品が上位入賞を独占するなど、チャレンジ精神旺盛な若者が集う京都精華大学。今回の教室は、デザイン学部で非常勤講師を務める茶谷文子先生から、塩ビ工業・環境協会(VEC)に講義の依頼があったことから実現したもので、その狙いについて茶谷先生は「3Dプリンタの普及もあり、学生間でも樹脂に対する関心は高まっています。2回生では、ソフト面でのブレストや情報整理法の訓練と共に、ハード面での素材の基礎知識や最新情報、平面素材をいかに立体造形物として加工するか?を研究、発見してほしい」と説明しています。
教室には、デザイン学部プロダクトデザイン学科2回生15名と3回生希望者が参加して、塩ビの基礎知識(素材の特徴、安全性、注意点等)や、デザイン アワードの内容、アップサイクルの動向などに関するVEC関係者の講義を聴講。質疑応答もまじえて、熱心な授業が繰り広げられました。
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軟質塩ビの加工方法など、休憩時間にも質問が続々。 |
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様々な塩ビシートや色見本などを見ているうちに、表情も挑戦モードに。今年のアワードが楽しみになってきた! |
PVC DESIGN AWARD 2016(塩ビものづくりコンテスト)、開催中
柔軟性や透明性など、ソフトPVC(軟質塩ビ)の特性を活かしたデザイン提案・製品を公募する「PVC DESIGN AWARD 2016」が、現在開催中です(主催=日本プラスチック製品加工組合連合会・日本ビニール商業連合会・日本ビニル工業会・塩ビ工業・環境協会/協賛=九州ビニール製品工業会)
今年のテーマは昨年に続いて「安心・安全・快適」。防災・医療・介護用品、ファッション・ステーショナリーなど、いつも身近で、暮らしに貢献してきたソフトPVCですが、今回もそんなソフトPVCならではの、新しいアイデア、デザイン・ビジネスを募集しています。例えば地域やまちづくり、高齢化、子育てなど、暮らしを観察して、思わずうなるような驚きに満ちた作品が生まれることを期待しています。
デザイン提案は6月30日、製品応募は10月27日の締め切り。審査結果発表と表彰式は11月25日、丸ビルコンファレンススクエア(千代田区丸の内)で開催予定です。詳細は、PVC DESIGN AWARD 2016公式サイトをご参照ください。
●創意あふれる作品ぞろい。
「集まれ塩ビ管スピーカー 関東オフ会2016」開く
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谷古宇さん |
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こちらは谷古宇さんの最新作 |
塩ビ管スピーカー愛好家の投稿サイト「集まれ、塩ビ管スピーカー」の関東オフ会が5月3日、今年も横浜市港北区の横浜ラポールで開催され、関東エリアから参加したおよそ50名が、手作り塩ビ管スピーカーならではの繊細、華麗、ディープな音色を堪能しました。
「お陰様で、会の活動は順調に続いています。今年は開催日が連休の真ん中になったので、参加者も少なめになるかと心配しましたが、例年どおりの盛会で安心しました」(サイトを主宰する谷古宇賢一さんの話)。
今回出品されたのは、いずれも製作者の創意が光る作品11台。会場では、それぞれの製作者が順番に自作品の説明をしながらロックやクラシックなど様々なジャンルの音楽を奏でて聴衆を魅了。初めて参加したというカップルは、「音色のよさにビックリ」「音、デザイン、仕上げの丁寧さ、みんな素晴らしい」と塩ビ管スピーカーの魅力に開眼した様子でした。
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今年注目を集めた作品のひとつ、珍しい透明塩ビ管とアイボリーの塩ビ板で作ったスピーカー。製作者はハンドル名・なーおさん。 |
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アイデアあふれる今年の出品作品。中には、塩ビ管のスタンドに人工大理石のスピーカーを乗せた作品も(左から3台目)。 |
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