2013年3月 No.84
 

国内最大の環境展「エコプロダクツ2012」に出展(VEC/JPEC)

「PVCは環境特性に優れたエコ素材!」をコンセプトに、環境素材・塩ビの魅力をアピール

 塩ビ工業・環境協会(VEC)と塩化ビニル環境対策協議会(JPEC)は、昨年12月13日〜15日までの3日間、東京ビッグサイト東ホールで開催された「エコプロダクツ2012」((社)産業環境管理協会、日本経済新聞社主催)に共同出展。「PVCは環境特性に優れたエコ素材!」を展示コンセプトに、未来へ選択されるべき環境素材・塩ビの魅力と可能性をアピールしました。

●「オール塩ビ」のユニークなブース

何から何まで塩ビ製

 日本最大の環境展示会として知られる「エコプロダクツ」。「もっとグリーンに、もっとスマートに−選ぼう未来を」をメインテーマに掲げた今回は、計711社・団体が出展。会場には、3日間で約18万もの人々が足を運び、連日のにぎわいを見せました。
 6年連続の出展となったVEC/JPECのブースは、フロアマット、塩ビ波板の壁、塩ビ管を輪切りにした展示台やパネルのフレームまで、全てが塩ビ製と、今回もひと際目立つユニークなデザイン。展示品と合わせて、塩ビの多彩な活躍ぶりを来場者に一目で伝えようというアイデアです。

●5つのコーナーに分けて多彩な塩ビ製品を展示

 会場では、@社会インフラを支えるPVC、APVCは持続可能な社会に貢献しています、B豊かな生活を演出するPVC、CPVCは省エネで快適な住環境を提供します、DPVCの新しい展開、という5つのコーナーを設けて、多種多様な塩ビ製品を紹介。生活と環境を守り、しかも楽しく、彩りあふれる製品の数々に、多くの来場者が興味津々といった表情で見入っていました。
 このほか、何度でも繰り返し使用可能なエコカイロ(パッケージが塩ビ製)がもらえるクイズラリーや、エコに対する参加者の想いを記入した「Wish Card」の展示などの企画も人気を集め、カードを紹介した「Wish Board」には、「節電に心がける」「小さなことの積み重ね」といったメッセージがずらり。

 左から、@電線や各種塩ビ管、老朽下水管の更生法などを紹介した「社会インフラを支えるPVC」のコーナー、A塩ビ管の長寿命性や、リサイクルなどを紹介した「PVCは持続可能な社会に貢献しています」のコーナー、Bブーツやバッグなどのファッション製品や医療用バッグ、さらには塩ビ鳥居などのユニークな製品を紹介した「豊かな生活を演出するPVC」コーナー、C樹脂サッシ、樹脂サイディングの環境性能を紹介した「PVCは省エネで快適な住環境を提供します」コーナー。

 また、今回のエコプロダクツ展では、主催者企画の会場内エコツアー「素材の力で未来を変える」の中に塩ビのブースが取上げられ、理科教育コンサルタントの小森栄治氏に伴われてブースを訪れたツアー参加者(4日間で約200名)が、塩ビの環境特性を活かした製品がどのように使われているかなど、小森氏の分かりやすい説明に耳を傾けました。
 なお、ブースに使われた塩ビ波板は、多摩川を遡上する魚を助ける魚道としてリユースされ、自然保護にひと役買うことになっています。

   
「PVCの新しい展開」コーナーでは、PVC Design Award 2012の入賞作品や、産学協同作品を展示して、PVCのさらなる可能性を紹介。   小森氏の説明に聞き入る
会場内エコツアーの一行(1日4回)
  来場者のエコへの思いが。
PVCの文字も塩ビ製です。

第61回「東京藝術大学 卒業・修了作品展」に小林美穂さんが出品。今回も塩ビを活用

「My Dear …」。ケースの中には不思議な生き物が。外装(写真の左端)の塩ビはVECの提供

 「東京藝術大学 卒業・修了作品展」が1月26日〜31日まで、東京都美術館、東京藝術大学大学美術館、同大学上野校内の各会場で開催されました。
 同展は、東京藝術大学美術学部全科の卒業生と大学院生が一堂に会して、学生生活の集大成となる作品を出展するもので、今年で61回目を数えます。このうち、東京都美術館を会場とした学部生の展示会には、本誌No.83号でご紹介した塩ビアート「artificial filter」の作者・小林美穂さん(絵画科)が、卒業制作「My Dear …」を出展。作品には、ケースの外装の一部に半透明の塩ビシートが使用されており、今回もアートと塩ビの出会いが楽しめる作品となっています。