塩化ビニル管・継手協会では、既に昨年11月、中間処理拠点の第一弾として千葉県市原市の株式会社
メイナン(金子佳憲社長/TEL. 0436−74−3033)、
愛知県半田市の株式会社タツノ開発(森下洋子社長/TEL. 0569−23−0229)の2社と契約を締結しています。
いずれも粉砕処理まで行うタイプで、このうち(株)タツノ開発は産業廃棄物の収集運搬、中間処理のほか環境関連機器、プラントの製造販売なども行うエコビジネスの総合企業ですが、塩ビ管のリサイクルに携わるのは今回がはじめて。「塩ビ管リサイクルの必要性は今後ますます高くなる」との判断から協会との連携を決定したもので、新たに処理設備を導入するなどして事業への意欲を見せています。
一方の(株)メイナンは、平成7年の設立以来、廃プラスチックのマテリアルリサイクルを中心に、金属くず、木くずのリサイクルなどを幅広く手がけてきた会社で、別称《リカバリー・プラザ》。塩ビ製品に関しては、塩ビ管のほか塩ビ電線被覆材のリサイクルなどにも取り組んでいます。現在の処理量は塩ビ管で月約30トン。
協会のリサイクル事業に参加した動機について金子社長は、「廃棄物から有価物を抜いて再生することで循環型社会に貢献する、というのが《リカバリー・プラザ》のモットー。我々が受入窓口になることで、捨てられたり埋め立てられたりする塩ビ管が少しでもなくなるのであれば、それは当社の基本理念に最も適うことだと考えた」と説明しています。
塩化ビニル管・継手協会では、今後この契約中間処理会社システムを全国的に展開して、平成16年度には7社、平成17年度には16社、最終的には30社程度まで中間処理拠点を拡大していく計画。これにより、前処理の手間で目詰まりを起こしていたリサイクルの流れを加速させ、リサイクル率のさらなる向上をめざします。
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