2000年9月 No.34
 
 

 塩化ビニル管・継手リサイクル事業協力会社のプロフィール
   新たに3社が参加(計15社)。四国に初の拠点。北海道、関東地区の体制も強化

 

    塩化ビニル管・継手協会を中心に進められている塩ビ管・継手リサイクル事業の協力会社として、新たに3社が加わりました。北海道、関東の体制が強化されたほか、四国にも初の拠点が完成。これで日本全域にリサイクル拠点が整備されたことになります。3社の横顔をご紹介します。  

 

(有)秋葉樹脂
  品質至上主義をモットーに

 
【代 表 者】秋葉和夫
【設   立】昭和45年9月
【所 在 地】神奈川県高座郡寒川町一之宮5―15―20
【電   話】0467―74―4355
【事 業 概 要】塩ビ管・継手リサイクルの豊かなノウハウを持つ同社は、品質至上主義が第1のモットーで、試験設備も充実しています。事業エリアは神奈川県を中心に甲信越地区までを含み、現在は使用済み塩ビ管を粉砕処理して、関東圏内の再生管メーカーに出荷しています。
【秋葉社長のお話】塩ビのリサイクルは社会的にも絶対に必要な仕事だ。特に神奈川県は1県だけで北海道とほぼ同量の塩ビ管の需要があるので、協会の事業に大きく寄与できると思う。近々本社工場を伊勢原市に移転して、生産能力を増強し、さらに品質管理を徹底しながらリサイクルを拡大していく予定である。

 

北海樹脂興業(株)
  道内の再生資源は道内で処理

 
【代 表 者】岸本孜彦
【設   立】昭和48年8月
【所 在 地】札幌市東区本町1条9丁目2番40号
【電   話】011―783―3817
【事 業 概 要】北海道全域を対象に、様々なプラスチックの再利用に取り組み、特に自動車のバンパーのリサイクルは道内の100%を扱っています。使用済みの塩ビ管を江別市の工場で粉砕処理して道内のパイプメーカーに販売しています。
【岸本社長のお話】道内で発生する再生資源は道内で処理する、これがわたしの信念だ。協会との協力で使用済み塩ビ管を再び塩ビ管に再生できるシステムが可能になったので、協会の事業に参加する決心をした。資源の少ない日本にとってリサイクル事業は今後ますます重要になると思う。

雲宝商事(株)
  物流網生かし四国全域から回収

 
【代 表 者】雲寶幸雄
【設   立】昭和53年11月
【所 在 地】香川県高松市一宮町710―1
【電   話】087―886―3644
【事 業 概 要】主にPEなどのリサイクルに取り組んできた会社で、塩ビ管・継手のリサイクル(回収〜粉砕処理)に携わるのは今回が初めて。物流ルートの充実が同社の大きな特長で、四国各県に物流センターを整備しています。徳島県山川町のほか新居浜市に新工場を建設したばかり。
【雲寶社長のお話】リサイクルは経済性がなければ成り立たない。塩ビはリサイクルしやすく、塩ビ管・継手のリサイクル事業は確かな経済的メリットがあると判断した。今後は当社の物流網と2工場を生かして、四国全域の使用済み塩ビ管・継手を徹底的に回収し、リサイクルしていく。

大水産業(株)の新社屋・工場が完成

  処理能力月300トン、環境対策も充実

 

  塩ビ管・継手リサイクル事業の協力会社・大水産業(株)の本社・浦和工場が移転しました(平成12年7月17日付け)。新しい所在地と連絡先は次のとおりです。
〒339―0025 埼玉県岩槻市大字釣上新田字道下318
TEL. 048(791)2887 FAX. 048(791)2870
 同社では、塩ビ管・継手リサイクル事業に参加して以降、使用済みパイプの回収量が増加、工場の処理能力(月200トン)が限界に達したことなどから新社屋・工場の建設を進めていたもの。
 新工場は、粉砕機などの設備は従来のままで、処理能力が月200トンから300トンに拡大しているほか、防音設備や集塵装置などの環境対策にも力を入れているのが特徴。
 8月4日には、パイプメーカーや業界団体(塩化ビニル管・継手協会、塩ビ工業・環境協会および当協議会)と塩ビ管・継手廃材回収業の関係者などおよそ120名を現地に招いて新社屋・工場竣工披露式を開催。佐藤志郎社長が、「新工場は人員を増やせば500トン処理も可能な余力を持っている上、品質面のアップにも対応できる。環境対策を重視したのはリサイクルに携わる企業として当然の責任であり、この度の竣工を機に、より高品質の再生パイプ作りをめざして社会に貢献していきたい」と挨拶しました。
 これに対して、来賓として出席したタキロン(株)の山口集相談役が、「大水産業との付き合いは40年以上になるが、その名は今やパイプ業界に轟いている。これも家族そろってリサイクル一筋に努力されてきた賜物だ」と祝辞を述べました。