現在建設中の試験プラントの処理能力は1日5トン。試験運転の開始は2001年初頭からとなる見通しですが、要素技術は既に確立しており、連続運転による実用化レベルの技術の検討が試験のメインテーマとなります。
また、塩ビについては、理論上は塩ビ100%の高濃度でも処理可能ですが、実際的な濃度の上限を見定めることも今回の試験の目的のひとつで、実験では各種の塩ビ製品を用いて細かい分析が行われることになっています。
なお、ダイセル、新日鐡両社は試験運転を終了した後、平成14年に本プラントを建設し、翌15年から実証運転に入る予定。一連の実験によりシステムの有効性が確認されれば、塩ビのリサイクルにまたひとつ、大きな選択肢が備わることになります。
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