ロンドン・オリンピックで塩ビ膜材が活躍
メインスタジアムなど様々な競技場を機能的に、華やかにデザイン
世界が注目するロンドンオリンピックも開幕間近。メインスタジアムをはじめとする競技施設も完成し、あとは7月27日の開会式を待つばかり。ところで、このメインスタジアムの屋根に塩ビの膜材が採用されているのをご存知でしょうか。今回のオリンピックでは、他にも様々な施設に塩ビ膜材が採用されて、ビッグイベントらしい華やかさを盛り上げています。お祭り気分高まるオリンピック・パークの中をちょっと覗いてみましょう。 |
●閉会後はリユース・リサイクルも
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屋根などに塩ビ膜材を使った
メインスタジアム |
塩ビの膜材(ポリエステルやガラスなどの繊維に塩ビをコーティングした膜材)が使われている主な施設は上の写真のとおり。このほか、オリンピック後に開かれるパラリンピック(8月29日〜9月9日)の車椅子テニス会場なども含めると、総計約14万3000uもの塩ビ膜構造がオリンピック・パークに設置されていることになります。
これらの施設は、それぞれの競技に合わせて機能的にデザインされているのは勿論、見た目にも美しい建物ばかり。
ところで、オリンピックのようなビックイベントの際には、競技場などの完成度合いやその後の利用方法について話題となるものですが、ロンドンオリンピックでは、恒久的に使用する建物のほか、今回限りの一時的な施設も多く、これらの仮設部分は閉幕後に取り外して、そこに使用した部材は極力リユース・リサイクルする方針とのことです。
●環境を考えたオリンピック
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バスケットボール競技場
(PVC Today 2011 Autumnより) |
欧州のPVC Todayマガジン2011年秋号には、バスケットボール競技場の話題が紹介されています。この競技場は、オリンピック、パラリンピックで使用される特設会場としては過去最大規模となるもので、テンションを張って伸ばされた2万uの塩ビ膜材が、スチールの骨組みをすっぽり覆った外観は、まるでモダンアートを見るような美しさ。
バスケットボール競技場は一時的使用のカテゴリーに属する建物となっているため、パラリンピック終了後には解体され、部品・材料の3分の2が国内外でリユース・リサイクルされる予定。環境のことをきちんと考えたオリンピックに、塩ビもひと役買っているというわけです。 |