2011年6月 No.77
 

「塩ビものづくりコンテスト2011」の経過報告
2月末で応募を締切り。応募作品全173点のうち、12点が一次審査を通過

 昨年の10月20日にキックオフした「塩ビものづくりコンテスト2011」(塩ビ工業・環境協会、日本ビニル工業会ほか4団体共催。右のポスター参照)の募集が、去る2月28日に締め切られました。期間中に寄せられた作品は計173点。これらの中から、一次審査、最終審査を経て、大賞、優秀賞、特別賞などが6月末に決定し、7月6日に発表されます。

● 若者中心の応募者、職種も多様

主催/ 東日本・中日本・西日本プラスチック製品加工協同組合、日本ビニール商業連合会、日本ビニル工業会、塩ビ工業・環境協会
協賛/ 九州ビニール製品工業会
後援/ 経済産業省
社団法人日本インダストリアルデザイナー協会
 「塩ビものづくりコンテスト」は、軟質塩ビの特長(機能・素材・環境特性)を活かした清新なデザインおよび製品を募集する業界初の試み。その狙いどおり、今回の応募者はその85%が30代以下の若者たちで、学生40%、会社員37%、プロデザイナー15%と職種も多様。地域的にも関東59%、中部15%、関西13%など全国からの応募がありました(今回は製品のエントリーも同日に締め切っており、176件の製品エントリーがありました)。
 その第一次審査が行われたのは3月18日。当初は3月12日の予定でしたが、東日本大震災のために1週間遅れとなったもので、会場となったVECの大会議室では、部屋いっぱいにA3サイズ最大2枚のプレゼン紙が広げられる中、大竹美知子審査委員長(共立女子大家政学部教授)以下4人の審査員各氏が丁寧に全作品をチェック。その上で、これはと思う作品20数点を持ち寄り、今回のテーマである「新たに切り拓く、PVCの可能性」に照らして、一次審査の通過作品12点を選出しました。選ばれた作品の応募者には、3月末までに、事務局から審査員のコメントを添えて電話とメールで通知されています。


● 7月6日に表彰式。 入選作品の展示会開催も

第一次作品審査の様子

 コンテスト事務局では現在、最終審査に向けて、一次審査を通過した12作品についてプロトタイプ製作の準備を進めており、共催している塩ビ関連団体に製品の試作とその検討を依頼しています。
 製作には東京、名古屋、大阪の加工組合および商業組合の会員会社が協力するほか、素材の提供についても日本ビニル工業会の一般用フィルム部会会員会社が協力することになっています。
 今後、5月20日にはエントリーされた製品の送付が締め切られ、製品の一次審査を6月上旬、作品のプロトタイプと製品で一次審査に入選したものを合わせた最終審査を6月中旬に行う予定。審査結果については7月6日に東京一ツ橋の如水会館で表彰式を開催し発表します。
 入選作品に加えて、優秀な作品と製品の展示会を東京、名古屋、大阪で行う計画です(東京では、表彰式翌日の7月7日〜9日まで、六本木のAXISビルB1Fのギャラリーで開催予定)。

塩ビものづくりコンテスト2011 スケジュール
2月28日 デザイン作品応募、製品エントリー締切り
3月18日 デザイン作品 一次審査
4月〜6月10日 入賞デザイン作品の試作化
5月20日 製品及び応募用紙の送付締切り
(日本ビニル工業会 宛て)
6月4日 製品一次審査
6月18日 最終審査
(一次審査通過したデザイン作品及び製品より)
7月6日 コンテスト表彰式
東京 一ツ橋「如水会館」午後4時半
7月7〜9日 作品・製品の展示会
(東京 六本木 AXISギャラリー)
※7月中旬に大阪、名古屋でも展示予定



「建築・建材展2011」に出展(VEC)

会場の模様

 塩ビ工業・環境協会(VEC)は、3月8日〜11日まで、江東区有明けの東京ビックサイトで開催された「建築・建材展2011」(主催:日本経済新聞社/後援:経済産業省、国土交通省、環境省ほか)に出展。塩ビサッシや塩ビサイディングを中心に塩ビ建材を展示して、好評を博しました。
 同展は「快適、健康、安全な住環境・商環境を実現する建材および関連製品」などを紹介する国内有数の建材総合展で、7回目を迎えた今回は、共同開催のJAPAN SHOPと合せておよそ11万7000人が来場。VECのブースにも約2000人が訪れて、大型デジタルテレビと音響装置を設置したVien Pod(塩ビ建材で作ったミニハウス)の中で塩ビサッシの遮音性・防音性を体感するなどして、会場の雰囲気を楽しんでいました。
 なお、今回は最終日の午後に東日本大地震が発生したことで3時過ぎに中止となりましたが、VECのブースではVien Podに関係者・来訪者が避難し、事無きを得ました。

Vien Pod