塩ビ業界の新提案、環境配慮の
塩ビミニハウスが話題
省エネ、長寿命で健康効果も。「VienPod(ビエンポッド)」とネーミング
サッシや外壁、壁紙、床タイル、電線など隅々まで塩ビ建材を使ったミニハウスが、いま静かな話題。「Vien Pod」のネーミングで、省エネ、長寿命のエコハウスとして各界の注目も上昇中。国を挙げてのCO2削減対策が進む中、塩ビ業界が提案する新発想のエコライフは、環境の時代の一翼を担う小さな救世主となるかも?。 |
●夢のある楽しいエコハウス。勉強部屋や別荘にも
塩ビミニハウスは、建材としての塩ビが持つ様々な特性を手軽に実体験できるディスプレイ用のツールとして、塩ビ工業・環境協会(VEC)により企画・製作されたのが始まりで、昨年11月の「日経リフォーム博2008」に初めて出展された後、12月の「エコプロダクツ2008」、今年3月の「建築・建材展2009」でも好評を集めました。
その塩ビミニハウスが、今回、仕様を見直し新しい構想で再出発することになり、「Vien Pod」と名づけられました。さらにソーラーパネル設置も可能な形に改良が加えられており、環境性能はさらに進化した格好。まさに製作者の意図を超えてじわじわと注目が広がりつつあることを示す動きで、最近はイベント主催者側からの招待展示も相次いでいます。
断熱性と省エネ性、耐久性、難燃性など塩ビの特性をフルに生かした「Vien Pod」。「環境の時代」に対応した“夢のある楽しいエコハウス”として、独立型の勉強部屋やホビールーム、別荘などへの普及が進むことが期待されています。「Vien Pod」の多彩な特長を紹介します。
●「Vien Pod」の主な特長
【その1/高断熱の塩ビサッシで大幅省エネ】
冷暖房の効率化は家庭の省エネ対策の最大のカギ。「Vien Pod」の窓に使われる塩ビサッシは、熱を伝えにくい塩ビのフレームと複層ガラスの組み合わせで、住宅の最大の開口部である窓を高断熱化・高気密化し、冷暖房のエネルギー消費を大幅に抑制。CO2の削減や電気代の節約を可能にします。
【その2/高い防音効果、騒音もシャットアウト】
防音性の高い塩ビサッシの使用で、音洩れはもちろん、外からの騒音の侵入もシャットアウト。楽器の練習もオーディオの演奏も周りを気にしないで楽しめます。
【その3/結露の少ない健康ハウス】
断熱性の高い塩ビサッシは、室内の結露を軽減し、カビ・ダニの発生を抑えます。「Vien Pod」は快適な住環境にも配慮した健康ハウスです。
【その4/コールドドラフトの防止効果も】
塩ビサッシの高い断熱性により、暖房中、窓際の空気が外気で冷やされ、冷気流となって降下する現象(コールドドラフト)を防ぎます。
【その5/メンテナンスフリーのサイディング】
「VienPod」の塩ビサイディングは、耐久性、意匠性に優れる上、メンテナンスの手間や費用も殆ど掛からない「きれいで長持ち」な素材。寒冷地の凍害や沿海地域の塩害にも強く、長期間美観を
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「VienPod」の施工例
(8.34m2) |
保ちます。
【その6/太陽光発電パネルで環境度アップ】
「VienPod」の屋上に太陽光発電パネルを設置すれば、CO2の発生のないクリーンなエネルギーを利用できて、地球環境への優しさはさらにアップ。もちろん余った電力は電力会社への売電可能。また、直射日光に対する遮へい効果も生まれて、夏は涼しくより快適に過ごすことができます。
【その7/移動も設置も簡単】
「Vien Pod」は工場で組み立ててからトラックで搬送するので、長期間の設置工事は不要。設置場所を変える時も、解体せず簡単に移動できてとても便利です。
あいつぐ招待出展−「Vien Pod」をめぐる最近の動き
★ 「名古屋プラスチック工業展2009」
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名古屋プラスチック工業展での展示風景 |
10月4日〜7日まで、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催された「名古屋プラスチック工業展」(主催=中部プラスチックス連合会、日刊工業新聞ほか)の招待ブースに「Vien Pod」が展示され、来場者の関心を集めました。
同展は、プラスチックの新たな可能性を考える場として毎年開かれているもので、今年で29回目。展示を行ったVECでは、期間中、「Vien Pod」の省エネ性を中心に、その幅広い機能を積極的にPR。会場のアンケートの結果では、8割以上の人が「興味がある」と回答するなど関心の高さを示しました。
来場者の応対に当ったVECの担当者は、「来場者からは火災に関する質問も寄せられたが、 発火しにくく延焼しにくい塩ビの自己消火性が火災のリスク削減に寄与することを説明して理解してもらった。 『Vien Pod』には様々な優れた機能が備わっているが、今回は何よりも、小綺麗で夢のある空間を実現したということが一番アピールできたのではないかと思う」と語っています。
★ 米軍厚木基地の第7回「エネルギーフェア」
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感謝状を受けるVECの関専務理事 |
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続いてVECは、10月29日に米軍厚木基地(神奈川県大和市、綾瀬市)で開催された第7回「エネルギーフェア」にも招待出展。ブース内での塩ビサッシ・サイディングの展示や、「Vien Pod」の屋外展示などを併せて、住宅・建物の断熱がもたらす様々な効用(省資源・省エネルギー、遮音、結露防止、健康効果等)をアピールしました。
厚木基地のエリック・ガードナー司令官によれば、同フェアは、在日米軍基地でのエネルギー効率を高めるため、日本の技術やノウハウを学ぼうと開催しているもので、「省エネ活動に積極的に取り組んでいくための重要な機会と位置づけている」とのこと。
当日、VECの展示には多くの米軍関係者やその家族などおおぜいの人々が訪れ、「Vien Pod」の屋外展示も含めて熱心に見学していましたが、中でも関心を集めたのが「Vien Pod」の防音効果。上空すれすれをヘリや飛行機が飛び交う中でも、室内の騒音が大きくカットされることを実体験した来場者は、その効果の大きさにいずれも驚いた表情を見せていました。フェアの最後には、基地のコスニック施設部長から出展者への感謝状贈呈も行われましたが、このような交流を通じて、「Vien Pod」への注目がさらに大きく広がっていくことを期待したいところです。
なお、両展示会の詳細については、VECのメールマガジン(http://www.vec.gr.jp/mailmag.html)をご参照ください。 |
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