環境省が「樹脂サッシ」による
断熱リフォームを率先して実施
温室効果ガス削減へ、「樹脂サッシ(塩ビ)+複層ガラス」の
断熱効果を国民にアピール
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環境省に施工された樹脂サッシの内窓 |
東京霞ヶ関にある環境省(合同庁舎5号館)のオフィスに、樹脂サッシの内窓が施工されました。断熱性の高い樹脂(塩ビ)と複層ガラスの組み合わせで、建物開口部からのエネルギーロスを大幅に低減する樹脂サッシ。温暖化対策推進の中核となる環境省で採用されたことにより、その普及促進に一層の弾みがつくものと期待されます。 |
●断熱性の高い樹脂(塩ビ)製の枠を使用
京都議定書の発効など、国を挙げて地球温暖化への対策が進む中、温室効果ガスを抑制する建材として樹脂サッシへの注目が高まっています。
今回、環境省が樹脂サッシの施工に踏み切ったのは、温室効果ガスの排出抑制に向けた政府の「実行計画」(平成17年4月閣議決定。断熱性向上に資する建材の利用など)と、これに基づく同省の「実施計画」(事務および事業に伴う温室効果ガス排出量を平成18年度中に13年度比で7%削減)を踏まえたもので、環境行政を担う中央官庁が自ら率先して樹脂サッシを使用することにより、その優れた断熱・省エネ効果を広く国民各層にアピールしていこうという狙いが込められています。
具体的な工事は、合同庁舎5号館の23階(地球温暖化対策課、総務課、地球環境局長室)と26階(廃棄物・リサイクル部)の既設の窓(単板ガラス+アルミサッシ)の内側に、高性能複層ガラスを装着した「樹脂サッシ(内窓)」を追加施工したもので、10月22日に予定どおり完了しています。
●温室効果ガス削減のモデルケースに
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梅田課長補佐 |
今回の取り組みについて、環境省地球環境局地球温暖化対策課の梅田一也課長補佐は、
「わが国は、京都議定書で温室効果ガスの6%削減を約束しているが、実際には増加が止まず状況は悪化している。目標を達成するためには行政自らが努力して実績を示すことが不可欠であり、環境省としても、政府の実行計画に基づく削減の取り組みを前進させるため何ができるか、いろいろな施策の検討を行ってきた。
『樹脂サッシ+複層ガラス』の組み合わせによる開口部の断熱化は、省エネ対策として以前から注目していたが、一般住宅に比べてビルディングなど業務用分野での導入が進んでいないこともあり、環境省がモデル事例を社会に示すことが重要と考えた。今回の工事で施工性のよさは確認できたが、実際の省エネ効果が出てくるのはこれから。冬に向かって暖房の負荷の低減になることを期待している」と説明しています。 |