下の図は、各種サイディングの相対的比較をおこなった結果をまとめたものです。数値が小さいほど、地球への環境負荷が小さい製品となることを表しています。塩ビサイディングは、ほとんどの項目において、小さな数値を示しています。
【エネルギー消費】 (図1)
各種サイディングのエネルギー消費を比較したもの。縦軸の数値は、製品の単位面積(平方メートル)あたりに使用されるトータルエネルギー量を示します(単位は「MJ=メガジュール」)、塩ビサイディングは、石油原料を使用しているにもかかわらず加工エネルギーが小さく、軽量であることからエネルギー消費が小さくなっています。
輸入木質系サイディングの数値が大きいのは、輸送に係るエネルギー消費が寄与しているため。
【地球温暖化】 (図2)
縦軸の数値は、「CO2」の環境影響を1と表した時の各製品の環境影響の度合いを相対的に示しています。
CO2排出量は、エネルギー消費に連動する傾向にあり、塩ビサイディングは、温暖化防止という点で最も優れた数値となっています。
【資源の消費】(図3)
縦軸は、各サイディングの資源消費量を、世界の資源埋蔵量で割った数値をベースにしています。
塩ビサイディングの数値が大きいのは、耐久性を向上させるために、希少鉱物資源である酸化チタン(白色系顔料)を添加しているため。金属系サイディングの一部の数値が大きいのも希少金属系の素材を使用しているためです。
【まとめ】
塩ビサイディングは、雨風から建物を守る機能を十分に果たしながら、製品の製造から使用段階までの環境負荷、環境影響が、他の材料によるサイディングに比較して極めて小さいことがわかりました。これは塩化ビニル樹脂の特性を反映した結果と言えます。
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