住友電工グループでは、古くからグループ全体で電線・ケーブルのリサイクルに取り組んできました。その中で、最大の決め手となる解体・粉砕加工の分野を一手に引き受けてきたのが、今回ご紹介する住電資材加工です。
同社は、「時代を先取りした資源回収と廃棄物処理のモデル工場」として昭和48年に住電資材加工センターの名で設立、翌49年には現社名に変更して本格操業を開始しており、昨年で創立30周年を迎えています。
同社では、大阪工場(本社敷地内)と横浜工場(横浜市栄区)の東西2事業所を擁していますが、このうち、横浜工場は電線・ケーブルの端末加工や光通信関連機器の加工・組み立てなどがメインで、リサイクルの主力はあくまで大阪工場が担っています。
大阪工場には、使用済みの電力ケーブルや通信ケーブルが主に名古屋以西の工事現場から搬入されてきます。年間の処理量は平成16 年度の実績で約6,800トン。うち、銅、アルミなどの非鉄金属類が約4,400トン、塩ビやポリエチレンを素材とする被覆材部分が2,100 トン余りで(塩ビ約440トン、ポリエチレン8 0 0トン。残りはゴム被覆材など)、そのいずれもが様々な技術と工夫により、再生資源としてリサイクルされています。
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