塩化ビニル管・継手協会(以下「協会」)は、使用済み塩ビ管・継手の有効利用促進をめざして、平成10年度から全国的なリサイクル・システムづくりに取り組んでいます。
この取り組みは、“パイプからパイプへ”のマテリアルリサイクル促進が基本的な狙いで、各地の工事現場や建設現場から排出される使用済み塩ビ管・継手を、排出者が前処理を行ったのち全国各県にある最寄の受入拠点に持ち込み、協会と契約を結んだ再生会社(リサイクル協力会社)が再び再生原料や塩ビ管に加工するものです。更にこのシステムに加え、平成15年度からは、「汚れたものをそのまま受け入れて欲しい」「前処理(汚れ落しや異物除去)をする時間や場所がない」といった排出者からの強い要望に応えて、中間処理拠点(契約中間処理会社)を新設、排出者の手間を省いてリサイクル促進を図る拡充システムがスタートしています。この結果、リサイクル率も平成11年度の40%から16年度には56%と着実に向上してきました。
今回、中間処理拠点として青南建設(株)と平木工業(株)の2社が新たに追加されたことで、平成17年6月現在におけるリサイクル拠点の数は、協力会社15社20拠点、中間受入場33拠点、中間処理会社7社9拠点(うち2拠点は、協力会社も兼ねる)の計60拠点に拡大。協会では引き続きこの動きを加速し、中間処理拠点を全国に展開していく計画です。
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