30年に近い社歴を有する中で、創業当初から一貫して菊池化成の事業の中心にあったのは塩ビのリサイクルでした。現在でも1ヶ月の処理量およそ400トンのうち約半分が塩ビで、その5割以上を占める自動車の内装材(ドアの裏張りやマット、シート、インパネ)を中心に、壁紙、床材などの建材系、医療用の輸液バッグ、本やガラスびんなどのラベルに使われるシュリンクフィルム、及び粉砕品のナゲット電線被覆など、実にさまざまな塩ビ製品のリサイクルが行なわれています。
こうした多様な製品の処理を4台の押し出し機で賄うため、製品によっては30分毎、あるいは10分毎にフィルター交換を行なうなど、機材のメンテナンスにも細心の注意が払われています。
以下に基本的な処理プロセスを示します。
再生された塩ビコンパウンドは、同じ用途に戻される自動車の内装材やシュリンクフィルムを除き、大半は床材の原料としてリサイクルされます。また、輸液バッグは、家庭用のホースなどにも利用されています。
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