建材から出る有害物質が健康を損なうシックハウス症候群が、近年大きな社会問題となっています。「シックハウスを考える会」は、自らシックハウスに苦しんだ体験を持つ歯科医師の上原理事長が1994年に設立したNPOで(NPO認可は2000年)、これまで医師、科学者、建築士による日本初の疫学調査を実施しているほか、講演会や勉強会の開催、情報の収集など問題解決へ向けた旺盛な啓蒙活動を続けています、又シックハウスにかかっている方の悩みの相談にも応じています。「シックハウス症候群」という命名も上原理事長自身によるもの。
今回の出展は、同会の活動内容やこれまでの調査研究データなどの紹介と会員募集を兼ねたもので、来場者の応対に当たった佐々木俊明事務局長の話では、「工務店や建材業界の関係者を中心に連日予想以上の反響があった」とのこと。初日(5日)に開催した「シックハウスシンポジウム in TOKYO U」も満員の盛況で、シックハウス問題に対するマスコミ、一般市民の関心の高さを印象づけました。