塩ビ管・継手のリサイクルへ、東京都の中間受入場オープン
新開(株)東京営業所構内に開設。関東地区におけるリサイクル促進の中核施設
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塩化ビニル管・継手協会では現在、全国53ヶ所にリサイクル拠点(中間受入場32拠点、リサイクル協力会社16社/21拠点)を配置して、塩ビ管・継手のリサイクル事業を展開しています。去る4月には久しく待ち望まれていた東京都の中間受入場がオープン、関東地区における塩化ビニル管・継手リサイクルの要として、その役割に期待が高まっています。 |
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都内約1,000社の管工事業者が協力
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東京都の中間受入場が開設されたのは、通信機器やコンピュータなど各種精密機器の物流サービスを提供する運送業者、新開(株)(略称STS)の東京営業所構内(東京都大田区東海4―2―26/TEL. 03―3790―8321:FAX. 03―3799―3133)。
同社の協力による中間受入場の開設は青森、山形、甲府などに続いて10ヶ所目で、今回、東京営業所として協会の事業に参加した理由を同社では、「我々運送業者もこうした活動を通じて社会に貢献していくということが大切な時代になった」(亘理雅彦所長)と説明しています。
具体的な作業の流れは、(1)東京都や神奈川県東部の管工事現場や建築解体現場で発生する塩ビ管の工事端材や使用済み材が、管工事会社や建築廃棄物中間処理会社を通じてSTS社に搬入される。(2)STSではこれをトラック単位にまとめてリサイクル協力会社に搬送。(3)協力会社で粉砕。(4)粉砕原料を使って、協力会社や協会会員会社が再生塩ビ管を製造する、というもの。持ち込まれた端材や使用済み材はSTSにおいてリサイクル材料として有価で購入されるので、排出者は受入基準に適合するように持ち込み前に分別や泥落としをする必要がある。
「管工事会社でも、出来れば埋立てせずに再利用したいという気持ちが強まっています。そして現在、東京都管工事組合(26支部、約1,000社)では、使用済み塩ビ管のリサイクルを計画中です。しかし、支部毎に説明会を実施するので組合からの一斉受入は、6月中旬以降になるでしょう。塩ビ管のリサイクルにおいて最も重要なポイントは受入基準についての理解を得ることです。分別や泥落としには手間や費用が掛かりますが、埋立処分費も高騰しています。環境に優しいだけでなく、採算面でもプラスになるので是非利用して頂きたいと思います」(塩化ビニル管・継手協会)
協会では今後、東京都をはじめ行政の支援も求めながら一層のリサイクル促進を目指す計画です。
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