2001年9月 No.38
 

 特集/急ピッチで進む、塩ビ管・継手のリサイクル

 福井県で使用済み製品の受入スタート。福井県管工事業協同組合の協力で

  ――初の試みに市民も注目

 

富山県・丸喜産業で再生原料へ

  「一貫リサイクルシステム」の構築をめざして、全国で拠点整備が進む塩ビ管・継手のリサイクル事業――。去る8月29日には、日本通運(株)福井支店の構内に開設された中間受入場でも使用済み製品(リサイクル材)の受け入れ作業がスタートし、県内初の試みとして地元市民やマスコミなど関係者の注目を集めました。
 福井県の受け入れシステムは、福井県管工事業協同組合の協力により運営されるもので、(1)同組合が県内各地の工事現場などから回収した使用済みの塩ビ管・継手を、月水金の週3回、中間受入場に搬入、(2)これを汚れの程度などをチェックして塩化ビニル管・継手協会が用意したカゴパレットにストックしておき、(3)一定量(10トントラック1台分)に達した時点で、富山県のリサイクル協力会社・丸喜産業(株)に向けて随時出荷する、という流れ。これらの使用済み製品は、同社の工場において再生塩ビ管の原料に生まれ変わることとなります。
 8月29日に行われた初受け入れの作業の様子は、地元の新聞・NHK、福井テレビなどでも大きく取り上げられ、塩ビ管・継手のリサイクルに対する社会的な関心の高さをうかがわせました。