当協議会主催の講演会が3月26日午前10時から、東京都千代田区の如水会館で開かれ、経済産業省化学課の福田敦史課長補佐が、「資源有効利用促進法及びグリーン購入に対する塩ビ業界の対応について」をテーマに講演を行っていただきました。
塩ビを中心としたプラスチックの押出成形製品のリサイクル推進団体「押出製品リサイクル協会」が、関連企業30社により設立されました。 プラスチック製品や建材に関しては近年、環境問題や産業廃棄物処理などをめぐり個々の企業の対応力を超える課題が山積しています。これに対して、塩ビを中心とする製品加工メーカー・販売業者は、管・継手、床材などそれぞれの業界ごとに対応策を検討し成果を上げてきましたが、建築部材などに多く使われている押出製品については、有力な業界組織がないことから、関係者の間でリサイクル組織の結成が望まれています。 今回の「押出製品リサイクル協会」の設立は、塩ビ工業・環境協会(VEC)および塩化ビニル環境対策協議会(JPEC)の呼びかけに呼応し、生産・流通に関連する企業が参集したもので、会長にはフクビ化学工業(株)の大月外茂和副社長、副会長には南部化成?の佐々木勉社長がそれぞれ就任しました。 同協会は今後、循環型社会の形成やリサイクルの促進に向けた立法や行政の動きに対応して、独自の立場から課題や問題点を検討し、行政にも業界の実態や意向を正しく反映していく方針。また、VECおよびJPECの活動にも参画して他の関連業界の動向を確認しつつ、将来リサイクルシステムを構築する必要があるときは、他の業界との連携なども視野に入れた活動も想定しています。 塩ビ管・継手、農業用ビニル、床材、壁紙、電線、雨どい、窓枠などの各団体に加えて、今回新たに押出製品のリサイクル組織が設立されたことで、塩ビ製品全般のリサイクルがいっそう加速するものと期待されます。
可塑剤に関する基礎知識を分かりやすく解説したパンフレット 『知って得する暮らしの化学――フタル酸エステル編』 が完成しました(可塑剤工業会発行/A4版カラー、見開き6頁)。 塩ビの可塑剤として利用されているフタル酸エステルの用途や働き、安全性、有用性などを項目ごとにまとめたもので、フタル酸エステルが現代の豊かな暮らしに欠かせないものであることを分かりやすく紹介しています。