新築工事での端材・余材の発生量は、投入量から推定すると年間1万1,000トンとみている。これを中間処分場の資格を有している所に運び、粉砕・選別してメーカーが引きとり、マテリアルリサイクルとして再利用することを計画している。
幸い床材はほとんどのタイプが裏打層を有しているので、この層に再利用する。メーカーどうしの混合が生じても再利用が可能であることは確認済みである。
中間処分場は、第1ステップとして岐阜県内で農業用ビニルのリサイクルに取り組んでいる(株)タイボーに協力を願い、ルートの確立とともに、関東・関西と拡げていく考えでいる。また、対象地域も関東から関西を中心にスタートし、逐次拡大する。廃掃法上では厚生省の認可が必要なので、この準備も平行して進めている。
また、今後の展開(リニューアル工事など)を考えると、NKK方式(高炉原料化)・トクヤマ方式(セメント原燃料化)・新日鉄方式(ガス化)などの研究も忘れられないと考え、実験を実施している。
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