IARCの評価見直しは、こうした一連の研究データを考慮した結果であり、日米欧の可塑剤業界が長年にわたって取り組んできた実体解明の研究が国際的に支持されたことを意味します。
今回の決定について可塑剤工業会では、「DEHPの発ガン性問題が国際的にも一応の決着を見たと言える」と高く評価する一方、「DEHPを中心とした多種類の可塑剤をいま以上に安心してユーザーに利用してもらうため、今後とも環境・安全性に関する調査・研究に積極的に取り組んでいきたい」として、引き続き安全性の追求に取り組む姿勢を示しています。
今回のIARCの決定は、各国の行政や研究機関による同様の発ガン性評価にも大きな影響を及ぼすことになりそうです。
なお、評価結果の詳細については、可塑剤工業会の広報誌『可塑剤インフォメーション』臨時号(平成12年3月号)をご覧ください。なお、可塑剤工業会のホームページ(http://www.kasozai.gr.jp)にも掲載されています。
問い合わせ先:可塑剤工業会
(東京都港区元赤坂1−5−26)
Tel. 03ー3404ー4603(代表)
|