焼却炉は現在のところ1基で、ストーカー式の一次燃焼室と円筒縦型の二次燃焼室を組み合わせた回転床炉が用いられており、ここで廃プラスチックや廃液などの産業廃棄物、それにシュレッダーダストを1,100℃〜1,200℃の高温で混合燃焼した後(産廃処理工程)、焼却灰と飛灰を焼結機に運んで焼き固め、コークスで還元して、亜鉛とその他有価金属の回収が行われます(リサイクル処理工程)。
処理量は産廃処理が1カ月約2,000トン(可燃物1,000トンと、その焼却熱を利用した廃液類の処理1,000トン)で、シュレッダーダストは約700トン。また、蒸留亜鉛は月1,200トンの生産能力を持っていますが、現在は800トン程度となっています。
可燃物1,000トンの中には約200トンの廃プラスチックも含まれていますが、そのほとんどはシート、床材、壁紙などの建築廃材で、他にOA機器関係の廃材が少々。樹脂の種類としては塩ビやポリエチレン、ウレタン系のものが多く、これらは比較的熱量の少ないシュレッダーダストの助燃剤という意味が大きいようです。