塩ビ業界は、これまで塩化ビニル環境対策協議会(JPEC)を中心に、環境問題解決のための諸活動を実施していますが、昨今、ダイオキシン問題などとの関連から塩ビに対する批判が高まりつつある現状に対応するため、社会の要請に的確に対応し、迅速かつ効果的な対策を立てて、これまで以上に強力に推進していくことが不可欠となってきました。
塩ビ環境協会(VEC)はこうした判断から、当協議会とは別に、環境問題を専門に担当する組織として設立されたもので、会長には信越化学工業(株)の金川千尋社長が就任。また、2月18日開催の設立総会では、年間予算約10億円を投入して、・塩ビと環境に関する広報活動(正しい理解の普及)、・塩ビに関するリサイクルの推進、・塩ビの環境問題・廃棄物問題等に関する調査研究活動の3点を主な事業内容とするなどの活動方針が決定されました。
塩ビ環境協会では既に2種類のパンフレット『ダイオキシンなんでもQ&A』および『塩ビの環境・社会への貢献』を発刊して、広報活動を先行させる形で事業をスタートしていますが、今後は当協議会との連携強化も図られる中で、環境問題の解決へ向けた塩ビ業界の環境活動は新たな段階を迎えることとなります。
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