1.参加者は、塩ビ製品が過去半世紀にわたって社会のあらゆる分野で使用され、人々の生活と社会の向上、発展に貢献してきたことを誇りとするとともに、今後も環境保護と社会の持続的発展に引き続き寄与できることで意見の一致をみた。
2.参加者は自らの責任として、塩ビ製品の製造、使用、リサイクリングおよび処理に関して、環境影響を最小化するための技術開発とシステム作りに取り組み、廃棄量の減少とリサイクル量の増加を積極的に推進することを再確認した。
3.参加者は、広く社会に対して塩ビ製品の利便性と省資源・省エネルギ−性について積極的な広報活動を展開し、塩ビが合理的に評価されるよう努めることで合意した。
4.参加者は、一部の活動家の科学的合理性を欠いた主張に基づく塩ビ忌避に対しては、全ての人々が理性ある判断を下すことができるよう、塩ビが環境に優しい材料であることの正しい情報や資料を操供することに合意した。
5.参加者は、塩ビの製造と使用に係わる全ての発表が正確で正直なものでなければならないこと、更にはマスメディアが塩ビ業界に関わる報道について収集し伝達する情報が正確であることの重要性を認識してもらうよう、働きかけていくことを誓い合った。
6.参加者は、塩ビとダイオキシンとのかかわり合いに関して、科学的に以下のことが証明されていることを確認した。
(a)ダイオキシンは、ものの製造や焼却など熱化学反応工程で非意図的に微量生成する物質で、その発生源は多数ある。
(b)廃棄物の焼却処理において、ダイオキシン生成量は廃棄物中の塩素含有量と相関関係がなく、焼却条件が支配的な要因であることが研究の結果証明されている。
(c)したがって、塩ビを除去してもダイオキシンの発生量は低減しない。ダイオキシン発生量の低減は、焼却条件の改善(高温、完全燃焼)によって達成される。
7.参加者は、ダイオキシン発生の抑制や処理の技術の向上に引き続き寄与すべきであることを再認識した。
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