1996年12月 No.19
廃塩ビボトルが『小鳥の巣箱』に変身
塩ビボトルWGが開発、マテリアルリサイクル第4弾 −300名様にプレゼント
■ 独自の技術で自然な木質感を表現
使用済みの塩ビボトルが、可愛い<小鳥の巣箱>に生まれ変わりました。当協議会の塩ビボトルリサイクルワーキンググループ(以下、WG)が、塩ビ再生品のモデルとして制作したもので、以前に本誌でもご紹介したボールペン、植物活性剤アンプル、貯金箱に続くマテリアルリサイクル技術開発の第4弾。
巣箱の素材には、同WGが全国の醤油メーカーやボトル成型メーカーの協力を得て回収している廃ボトルが使われており、原料に木粉を10%混ぜて森林の景観に調和する自然な木質感を表現しているのも大きな特徴となっています。
WGの関係者によれば、「塩ビボトルを鳥の巣箱に利用する試みはアメリカにも前例が見られるが、木質感まで加えたものはこれが初めて。(塩ビをふくらませて作る)ボトルの再利用は『同じブロー成型品で』というのは当初からの考えだったが、木粉を混ぜて本当にブローできるのかどうか、技術的には大きな賭けだった」とのことで、実際の製造を担当した理研ビニル工業(株)などとの共同研究が、独自の技術開発につながったことを強調しています。
同WGでは第1弾としてまず700個を製造し、前記の醤油メーカーや会員会社、あるいは企画の段階からご協力いただいた日本野鳥の会などに利用してもらうことにしていますが、好評であればさらに増産して全国の小学校などにも配布していく計画。また、「ローコストで大量生産が可能。市販しても十分採算が取れる」(同関係者)ため、いずれは市販化も視野に入れて今後の取り組みを進めていくことも考えられています。
なお、巣箱のデザインは直径18cm、高さ22cmの円筒形で、用途は日本の野鳥としては最も一般的な種類であるシジュウカラ用。スズメなどが入らないよう入口の直径を2.8cmとやや小さ目に設計しているのもポイントで、来春には塩ビの巣箱でシジュウカラのひな鳥が育つ様子を各地で見られることになりそうです。
■ プレゼントの応募方法、お申し込みは1月末日まで
塩化ビニルリサイクル推進協議会では、『PVCニュース』の読者300名の皆様にこの<小鳥の巣箱>をプレゼントいたします。ご希望の方は氏名、住所、電話番号、勤務先を明記の上、塩化ビニルリサイクル推進協議会 『小鳥の巣箱』プレゼント係
〒100 東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビル3階 317号
TEL. 03(3501)2010 03(3506)5487
まで、ファックスまたはハガキでお申し込みください。締切は97年1月末日まで(当日の消印有効)。応募者多数の場合は抽選とさせていただきます(発送は2月上旬の予定)。
既に千葉県の袖ケ浦で1年間の試運転を終了しいるTIFG型溶融炉。来年6月からはいよいよ日量20トン規模の実証運転が藤沢市で開始される予定となっていまいす。