● 天然素材の味わいを忠実に表現
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下の図に示したとおり、不況が最も深刻だった一時期を除けば、ビニル壁紙の生産量は現在も安定した上昇基調をたどっていすま。
その人気の秘密を一言で表現すれば、「天然素材、繊維等の持っている味わいを豊かな色彩で忠実に表現できる唯一の内装材であること」と言えるでしょう。
印刷しやすく表面の凹凸も自在に出せるバツグンのデザイン性。施工時の扱いやすさにもすぐれ、その上、燃えにくく丈夫で長持ち。こうしたさまざまな特長がビニル壁紙の高い人気を支えているのです。 |
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● 多彩な特長生かし製品いろいろ
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多彩な特長を生かして、ビニル壁紙にはさまざまな製品が開発されています。
深みのある陰影で立体感を強調したワイピング壁紙、シャープな凹凸で高級感を醸し出すバレープリント壁紙、繊細な絹糸の艶から金属の硬質な光沢までを自由に表現できる反射柄壁紙、最新の技法で毛織物の柔らかさを模した起毛調壁紙など、そのバリエーションはまさに多種多様。
最近では、マンションライフの普及など時代の変化に対応して、防カビ機能や、結露・汚れ防止機能、耐水機能といった特定の機能性を強化した製品も登場しています。 |
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● 初登場は昭和23年頃
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ビニル壁紙の製造が始まった時期を正確に特定することはできません。しかし、昭和23年頃、図柄を印刷したクラフト紙に塩ビを上塗りした製品が、新宿駅の柱の化粧材に使われたという記録があり、どうやらこれがビニル壁紙の嚆矢と言えそうです。その後、昭和30年代の団地ブームを経て、ビニル壁紙は急速に社会に普及していきました。
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