1993年6月 No.5
 
 

 
● 「′93廃棄物処理展」で塩ビの基礎知識をPR、ボトルボーイの試運転も

  「′93廃棄物処理展−環境保全と再資源化−」(主催=株式会社日報)が、5月10日〜13日まで、東京晴海の国際見本市会場で開催され、塩化ビニルリサイクル推進協議会も小型減容機械ボトルボーイのデモンストレーションやリサイクル製品の展示、広報ビデオ「自然と叡知の結晶・塩ビ」の上映などを行って、塩ビの基礎知識のPRに努めました。

 

  「廃棄物処理展」は、プラスチックや空き缶、紙製品など廃棄物全般に関する処理技術の普及と啓蒙を目的とする専門展示会で、今回(2回目)は機器メーカーや業界団体、自治体関係など計252社(団体)が出展、4日間の入場者数も延べ7万1600人に上り、ごみ問題に突破口を開く新技術への人々の期待をうかがわせました。

 

  塩化ビニルリサイクル推進協議会の出展ブースでは、使用済み農業ビニルの再生過程を実物で分かりやすく説明したディスプレイや、サンダル、自動車用フロアマットといった塩ビ再生品の展示(出品協力=日本プラスチック有効利用組合塩ビ分科会)などが来場者の注目を集めましたが、ボトルボーイへの関心も高く、デモンストレーション運転を見守る人々の中からは、機械の性能やコストなどについて真剣な質問があいついでいました。

 

  また、期間中は、来場者の方々のご協力により、塩ビに関するアンケート調査も実施しましたが、その結果については分析がまとまり次第、本紙上において改めてご紹介する予定です。なお、当協議会の次回の出展予定は次のとおりです。
  ・ウエステック′93 日本コンベンションセンター(千葉県幕張メッセ)
   期日=平成5年7月14日(水)〜17日(土)


● 広報ビデオ「自然と叡知の結晶・塩ビ」が産業映画コンクールで奨励賞に


  当協議会が、塩ビに関する正しい知識の普及を目的として制作した広報用ビデオ「自然と叡知の結晶・塩ビ」が、第31回日本産業映画・ビデオコンクール(主催=日本産業映画協議会、後援=文部省・通産省・毎日新聞)で奨励賞(公共団体部門)を受賞しました。身の回りの塩ビ製品を一般向けにやさしく解説した内容が評価されたもので、去る6月11日には、千代田区一ツ橋の如水会館スターホールでその表彰式が行われました。当協議会では、これを励みに今後も正確で分かりやすい広報活動に取り組んでいきたいと考えています。

 

@● 上記ビデオ貸出しのお申込みは当協議会まで −既に200件以上を貸出し

  当協議会では上記の広報用ビデオ「自然と叡知の結晶・塩ビ」の貸出しを行っています。ビデオの貸出しについては、本紙第4号(平成5年3月号)および朝日・日経新聞等に掲載した意見広告などで情報提供を行っていますが、各方面から反響があり、これまでの貸出し件数も既に200件を越えています。ご覧なりたい方は、下記まで郵便またはファックスでお申込み下さい。
  【申し込み先】 塩化ビニルリサイクル推進協議会 広報係(担当・福田)
            〒100 東京都千代田区内幸町2−1−1 飯野ビル
            TEL. 03−3506−5481

 

● 講演等活動状況 −関西パック工業会の研修で塩ビの環境適性をアピール

  包装関連のプラスチック樹脂加工メーカーで構成する関西パック工業会(梅田藤三会長)の研修会が、去る3月30日、大阪市の市立労働会館で開催され、当協議会からも佐々木慎介広報委員長(東ソー)をはじめ、会員団体である硬質塩化ビニール板協会の立部智士委員(住友ベークライト)、森道雄委員(信越ポリマー)、木下清隆委員(同)、斎藤節委員(三菱樹脂)らが出席して塩ビに関する講演を行いました(斎藤委員はオブザーバーとして出席)。
 この研修会は、プラスチック樹脂の環境適性を探るために開かれたもので、塩ビメーカーのほかにも、ポリプロピレン、ポリスチレン、PETなどの樹脂メーカーが一堂に会して、それぞれの樹脂が持つ特徴を説明しました。塩ビについては、協議会が中心になって進めているリサイクル活動や環境対策の現状、省資源性や経済性のメリットなどを訴えて、塩ビの環境適性に対する理解を求めましたが、会には工業会のメンバーをはじめ、関西地区の樹脂加工メーカー関係者などおよそ140人が参加、講演の後には質疑応答も設けられ、熱心な意見のやりとりが行われました。