2008年6月 No.66
 

●DEHPのREACH「認可対象候補物質」の候補化について

 6月30日に欧州化学品庁(ECHA)がREACH「認可対象物質」の候補リストに入れるために欧州連合の加盟各国から推挙された化学物質のリストを公表しました(つまり候補の候補と言う意味です)。欧州はCMR(発がん性、変異原性、生殖毒性)物質リストを公表しており、DEHPはこの中に含まれています(このリストの中にはガソリンや石油の留分など身近な物質が多々含まれています)。このリストに入っている物質はREACHの認可対象物質になるであろうと言われていたので、DEHPが候補リストに入る可能性は予想されていましたが、今回公表された物質は僅か16物質です。詳細については、VECおよび可塑剤工業会がそれぞれのホームページにて情報提供を行っておりますので、ご参照ください。
 VECホームページ(http://www.vec.gr.jp/topics/new106.htm
 可塑剤工業会ホームページ(http://www.kasozai.gr.jp/news/news22.html
 DEHPは他の化学物質に比べて異例なほどよく安全性データがとられているものであり、しっかりとしたリスク評価が終わっています。その結果、現行の規制以上の規制は必要がないと判断されています。「認可対象物質」を扱おうとする者は、リスク評価をせねばならないこととなっていますが、DEHPに関しては事実上追加的なリスク評価の必要がない物質です。このため、VECおよび可塑剤工業会は、DEHPを高懸念物質に入れて追加的なリスク評価を求める必要は無いとのコメントを欧州化学品庁に提出しております。
 前述の通り現時点では候補物質のための候補であり、これから関係者のコメントが受け付けられて加盟各国の専門委員会で検討されます。本年10月に第1回目の「認可対象候補物質」(SVHC:高懸念物質)のリストが発表されます。その後このリストから優先される物質がパブリックコメントを経て、「認可対象物質」案として欧州委員会に勧告されるのは来年6月頃の予定です。
(詳細はCEFICの資料をご覧ください<可塑剤工業会のホームページhttp://www.kasozai.gr.jpからリンク>)
 本件について欧州の可塑剤工業会(ECPI)は次のように述べております。
 「最終的にDEHPが「認可対象物質」になったとしてもそれが実行されるのは早くても2012年になると予想しています。従って、それまではこれまで通りに製造・輸入・使用することができます。また、それ以降もDEHPを製造・輸入・使用し続けるためには認可申請が求められますが、EUの既存化学物質規制に基づくリスク評価は既に終了しており、DEHPの生産および使用から生じるいかなるリスクも適切に管理できることが立証されていますのでDEHPのほとんどの用途は認可される、とみています。」

 

●北海道洞爺湖サミット記念「環境総合展2008」に出展(VEC)

VECの展示ブース
 塩ビ工業・環境協会(VEC)は、北海道洞爺湖サミットを記念して開催された「環境総合展2008」(6月19日〜21日、札幌ドーム)に出展。「北海道で培われた地球・住まい・人に優しい樹脂サッシ!」のテーマで、最先端の樹脂サッシや樹脂サイディング、 各種塩ビ製品(リサイクルパイプ、窓枠、タイルカーペッ ト、ギフトカード等)などを展示して、塩ビの環境性能とリサイクル性能の高さをアピールしました。  展示会には、地元企業や官庁を含めて333社・団体が出展。3日間の来場者数は、当初予定の6万人を大幅に上回る8万4千人に上りました。VECのブースには、様々な業種の関係者、学生、市民などのほか、温暖化対策でリーダーシップをとっている著名人も来場。樹脂サッシ、サイディングへの関心は元より、塩ビのリサイクルに興味を示す来場者も多く、会場は連日の活況を呈していました。「今回の展示は関連企業、関連ブースとの連携も取れて、大変有意義なものとなった」(VEC)といえそうです。