2015年3月 No.92
 

上田学園コレクションで産学コラボのPVC製品展示!

関西最大規模の学生ファッションショー。塩ビシートを使った独創的な衣裳も

おおぜいの来場者でにぎわったPVC作品コーナー

 去る1月24日、大阪市のグランフロント大阪で開催された「上田学園コレクション2015」に、塩ビ素材の衣装や産学コラボ製品、PVC Design Award 受賞作品などが展示され、注目を集めました。

●様々な用途に広がる塩ビ素材

多彩な作品の数々

 上田学園コレクションは、今年で134回を迎える、関西の専門学校では最大級の規模を誇るファッションショー。今回も、会場はアパレルや報道の関係者、学生、企業の方々など約2000人もの来場者で大きな盛り上がりを見せました。
 会場入り口には、工芸学科の生徒が製作したシューズやバッグ、アクセサリー、衣裳などが展示されたほか、PVC next(関西地区の塩ビ加工業界若手が組織する団体)との産学プロジェクトによる塩ビブーツ(SUNBOOT)や自転車のサドルカバー、水槽バッグなどの多彩な作品がズラリ。オリジナリティーあふれるPVC作品が、来場者の好評を博しました。

産学共同プロジェクトのPVCブーツ
「SUNBOOT」

 一方、会場ステージでは壮大なスケール感で魅せるファッションショーが繰り広げられ、学生一人一人が素材を選び、デザイン、パターン、縫製まで全ての工程を行った200点を超える作品が紹介、審査されました。また、素材にPVCシートを使用した独創的な衣裳も、ファッション学科の学生ブランドとして紹介され、観客の目は、様々なデザイン、素材、色彩の衣裳にくぎづけになっていました。
 上田学園との産学プロジェクトも4年目になり、PVC素材が衣裳やアクセサリーなど様々な用途に展開されていることを実感させられました。

●東京杉並の向陽中学校で、2015年最初の出前授業

密度によるプラスチック素材の
推定実験中

 塩ビ工業・環境協会(VEC)の2015年最初のプラスチック出前授業が、第三学期スタート早々の1月9、10日、東京都杉並区の向陽中学校で行われました。同校は、外部から理数分野の専門家を講師に招き授業を行うなど、理数の教育に熱心な学校で(2013年から東京都の理数フロンティア校に指定)、今回は、1年生4クラスに向けた出前授業の要請を受けて、2日にわたって実施しました。

実験に用いた汎用プラスチック製品

 授業の内容は、身の回りにある汎用プラスチックの代表として、卵パック(PET)やコップ(PS、PP)、レジ袋(PE)、ブリスターパッケージ(PVC)を用意し、その切片を水、50%エタノール水溶液、飽和食塩水に浮かべて、浮沈の違いから種類を推定するというクイズ方式。身の回りのプラスチック製品を用いた方法は出前授業初の試みでしたが、生徒たちには大好評で「これは全部に浮いたからPPじゃない?」「全部に沈んだからPVCかPETのどちらかだ」などと活発に意見を出し合いながら、授業を楽しんでいました。

●最新高性能樹脂窓に熱い注目 ― ENEX2015に出展(VEC)

 VECは1月28〜30日の3日間、東京ビッグサイトで開催された「ENEX2015 ― 第39回地球環境とエネルギーの調和展」(一般財団法人省エネルギーセンター主催)に出展。「日本の窓を良くしたい」をスローガンに、国内主要サッシメーカーが製造した世界基準の最新高性能樹脂窓などを展示して、その優れた断熱性能をPRしました。
 VECブースでは、樹脂窓を壁に嵌め込んで実物展示したほか、内部に内窓とビニールクロス、フローリング調の長尺塩ビシート、新開発の遮熱ブラインド、外部に樹脂サイディングと大理石調の長尺塩ビシートを施工して、住宅に塩ビ製品がどれだけ関わっているかを表現。
 樹脂窓については、昨年の12月27日に3回目となる「省エネ住宅ポイント制度」の再開が閣議決定しており、制度の利用や省エネ改修を検討中という来場者からは、「各社の窓が比較できて参考になった」「今までこんなにすばらしい窓がなぜ日本に普及しなかったのか」などの意見が寄せられたほか、実際の施工方法などについて熱心な質問があいつぎました。

 
樹脂窓を実物展示   内窓も熱心に見学