2012年9月 No.82
 

●「下水道展'12神戸」(7月24〜27日)に出展(塩化ビニル管・継手協会)

来場者で賑わう協会ブース

 下水道業界最大の展示会「下水道展'12神戸」(主催 :(公社)日本下水道協会。後援: 国土交通省、経済産業省、文部科学省、神戸市ほか)が、2012年7月24日〜27日までの4日間、神戸市の「神戸国際展示場」で開催されました。
 下水道展は、下水道に関する設計・測量、建設、管路資器材、下水処理など幅広い分野の最新技術、機器等を一堂に集めて紹介するものです。
 展示会場では震災に関連して地震に強い下水道を目指した管路や被災した下水道の補修を行う最新の工法などの展示が多く見られました。一方、掘り返さなくても管の更生が出来る管更生工法は、実際の小型モデル機で製管を実演していました。
 塩化ビニル管・継手協会のブースでは、塩ビ管が下水道用配管材の主力管材であり、ライフラインに貢献していることをPR。耐震・長寿命・リサイクルの各分野に分類し、排水配管モデルや大口径の塩ビ管を展示しました。
 耐震コーナーでは、自在継手・塩ビ製可とうマンホール継手を使用した塩ビ耐震配管モデルを展示し、来場者は、実際に手を触れることができ、可動性を実感していました。
 長期寿命コーナーでは、名古屋市上下水道局管内で1980年に布設し、30年経過した下水道塩ビ管の堀上げ品を展示して、塩ビ管の長寿性を紹介しました。
 リサイクルコーナーでは、リサイクル塩ビ管(リサイクル三層管、リサイクル発泡三層管)やその材料となる再生原料(廃塩ビの粉砕品など)やリサイクルシステムで受入れている使用済み塩ビ管のサンプルも展示し、多くの来場者の関心を集めていました。

●リサイクルビジョン見直し

 塩ビ工業・環境協会と塩化ビニル環境対策協議会は2007年に作成したリサイクルビジョンを5年目の区切りとして見直しを行ない、これを最近の状況に合わせたものとしました。
 新しいビジョンでは「私たちはこう考えます」、「塩ビの環境性能」、「塩ビのリサイクルの促進」、「MR、FR、TRのリサイクル手法」並びに新たに作成した塩ビ製品分野ごとの製品特長・環境性能とリサイクル状況を概説した資料からなります。全体的に、塩ビ製品の特長・優れた環境性能をアピールすると共に最近のリサイクルの進展・状況に合わせた情報をアップデートしています。

 

PVC Design Award 2012 キックオフ!作品一次審査、終了

 昨年、塩ビ業界初の試みとして大きな反響を呼んだ「PVC Design Award」。その第2回目となる「PVC Design Award 2012」が、4月20日のデザイン作品応募開始を期にいよいよキックオフ。6月20日からは製品応募もスタートしたほか、これに先立つ6月18日には、主催・協賛団体の代表が一堂に会してキックオフイベントが開催されました。

●8点が作品一次審査を通過

 「PVC Design Award 2012」のテーマは<社会に求められる○○×SOFT PVC>。軟質塩ビ(Soft PVC)を用いて、社会に求められる新たなデザインや製品を創造・発掘することを目指しています。
 募集は、主にデザイナーや一般を対象としたデザイン作品応募と、主催団体・会員会社を対象とした製品募集の2部門で、デザイン作品部門では、応募作の中から優れた作品を一次審査で選び、主催団体が無料でプロトタイプを製作します。一方、製品部門は主催団体・会員会社が既に商品化している製品や試作段階の製品など「アイデアを形に仕上げたもの」を募集するもので、11月上旬に予定されている最終審査を経て、両部門の中から大賞以下の各賞が決定されることになっています。
 デザイン作品の応募は既に8月20日に締め切られており、25日にはその一次審査が日本ビニル工業会のある東部ビル(港区赤坂)で行われました。今回の応募点数はおよそ150点。いずれも独創性あふれるアイデア作品ばかりで、大竹美知子審査委員長(共立女子大家政学部教授)ら4名の審査委員による厳正な審査の結果、計8点が作品一次審査通過作品に選出されました(製品募集の締切は10月20日)。

●事業の成功を祈ってキックオフ・イベント

懇親会風景。上は挨拶する日本ビニール商業連合会の勝山会長

 6月18日の午後、東日本プラスチック工業厚生年金基金会館(東京都台東区)で行なわれたキックオフ・イベントでは、まず全国各地の加工協同組合、商業・卸協同組合、日本ビニル工業会、塩ビ工業・環境協会の代表22名による運営会議(議長はオカモト(株)の岩永秀也専務取締役)を開いた後、大ホールを会場に、東京地区の会員会社も交えて懇親のひとときを過ごしました。
 会場の各テーブルでは、ものづくりの話やビジネス談義に花が咲き、最後は東日本プラスチック製品加工協同組合の時田理事長の発声に合わせ、参加者一同で三 三七拍子の中締めを行って「PVC Design Award 2012」の成功を祈念しました。

 

「PVC Design Award 2012」デザイン作品の内覧会も開催

 一次審査を翌日に控えた8月24日午後3時から、主催団体(商業会、加工組合、日本ビニル工業会、塩ビ工業・環境協会)を対象にしたデザイン作品部門の内覧会が応募者の権利を保護した上で、東部ビル5階の展示会場で開催されました。
 応募作品約150点の全てを展示した会場には、ファッションやファンシー雑貨、健康関連製品など、既存の塩ビ製品とはひと味違った独創的なアイデア作品がズラリ。来場した関係者は、自由な発想で軟質塩ビに新たな命を吹き込んだ作品の数々を、興味深そうに見入っていました。