2011年9月 No.78
 

●「下水道展 '11東京」で塩ビ管の耐久性などPR/塩化ビニル管・継手協会

30年を経過した下水道管(左)と
耐震配管モデル(右奥)

 塩化ビニル管・継手協会は、7 月26日〜29日まで江東区有明の東京ビックサイトで開催された「下水道展 '11東京」(主催=(社)日本下水道協会に出展。塩ビ管の耐久性、耐震性、そしてリサイクル性などを、実物展示も交えて紹介し、好評を博しました。
 「下水道展」は下水道に関する最新技術を網羅する国内最大級の展示会。塩化ビニル管・継手協会では、今回、メインとして、30年を経過した下水道管の掘り起し品(名古屋市上下水道局管内で1980年に敷設されたもの)を展示し、基本物性にほとんど変化がないことを示す分析データも添えて、塩ビ管の長寿命性を強力にアピールしました。

 また、塩ビ管・継手を使用した耐震配管モデルを展示した耐震配管コーナーでは、来場者が90度自在支管などに実際に手を触れてその可動性を実感されていました。このほか、業界のリサイクルの取り組みをわかりやすく紹介したリサイクルコーナーへの注目度も高く、協会担当者から展示品(リサイクル塩ビ管とその材料となる塩ビ粉砕品、実際にリサイクル管を使用した配管モデルなど)の説明を聞きながら、リサイクル管の使用状況などについて質問する来場者の姿も見られました。

●中1「プラスチック授業用」のワークノートが完成

 中学理科の教師用に制作されたワークノート『調べてわかるプラスチック』が4月に完成し、現在、全国の中学校へ配布が進められています。
 平成24年度から実施される新学習指導要領で、中学校1年生の理科学習に「プラスチック授業」の時間(1時間、必須)が設けられることに合わせて作られたもので、この分野で多くの教材を発行している大日本図書を中心に、日本プラスチック工業連盟、(社)プラスチック処理促進協会、塩ビ工業・環境協会(VEC)、塩化ビニル環境対策協議会の4団体が協力編集。また、東京都中学校理科教育研究会の山口晃弘先生(品川区立豊葉の杜中学校副校長)からも貴重な助言と資料の提供を受けています。
内容の一部
<拡大図>
 構成は第1章「プラスチックを調べる実験活動」と第2章「プラスチックの基礎知識」の2本立てで、それぞれグラフやイラスト、写真などを多用して、生活に欠かせないプラスチック(PP、PE、PVC、PS、PET)の安全性と廃棄の問題、石油資源の課題、さらには自動車や宇宙探査機への貢献なども含めて、プラスチックに対する中学生の科学理解力向上に役立つよう、わかりやすく説明しています。
 B5版24頁と体裁もコンパクト。同書は現在、大日本図書から全国約3000の中学校へ配布が進められているほか、協力4団体も無料配布中です。ぜひご一読ください。