2003年12月 No.47
 

 東京都が塩ビ管等のリサイクルを推奨

  建設廃棄物の排出削減へ、「住宅建設リサイクルマニュアル〈解体工事編〉」作成

    建設廃棄物の排出量の削減とリサイクル推進などを目的とした「住宅建設リサイクルマニュアル〈解体工事編〉」が東京都住宅局から発行されました(平成15年5月)。このマニュアルは、同局が計画した「都営新宿六丁目団地リサイクルプロジェクト」で実施した解体工事やリサイクル事例をもとに作成されたもので、塩ビ管については、プロジェクトに参加した塩化ビニル管・継手協会のリサイクル材受入拠点への持込が推奨されています。また、汚れの著しい塩ビ管やその他の塩ビ製品については、ガス化など各種リサイクル利用の検討を推奨しています。  

 

分別解体・リサイクルの手順を明示

  高度成長期に大都市圏を中心に大量に建設された住宅の建替えが今後急速に進み、それに伴って建設廃棄物の排出も急増します。
 東京都住宅局ではリサイクルの推進による最終処分量の削減を目指してリサイクルマニュアルを作成し、これに基づいて都営住宅建替え工事における分別解体・リサイクルを率先して推進するとともに、民間住宅においても参考となるよう具体的な取組み手順を紹介しています。
 塩ビ管・継手再資源化の手順の要約は以下の通りです。
■発生時の状態
キッチン等の水回り配管や集合住宅の竪樋として発生。
■再資源化のメニュー
製造業者(塩化ビニル管・継手協会)の推進するリサイクルの利用を推奨
■分別解体の手順
建築設備・内装材等の撤去、キッチン回りの取外し、洗面台回りの取外し、および集合住宅では竪樋の取外し
■回収管理
塩ビ管はバール等で取外し、汚れのある物は切除または洗浄する。
保管場所の専用コンテナに色分けして保管
■搬出先
搬出先については塩化ビニル管・継手協会に照会する
■受入基準
表−1参照
(現行マニュアルでは一部に誤りがあり、次回より表−1のように訂正する)
留意点:厚みのある汚れが付着したものは不可
■受入ルール
・「塩ビ管・継手リサイクル材売却伝票」を記入して3日前までに持込先にFAXする。
・持込み先では担当者の指示に従い指定場所に荷下ろしする(中間受入場ではカゴに移し替える)。
・「リサイクル材購入証明書」と売却代金を受領する。