2002年6月 No.41
 
 

鳥取環境大学に寄付講座「資源リサイクルの理論と実践」を開設(VEC)

 
 塩ビ工業・環境協会(VEC)は、“日本で唯一の環境専門大学”として知られる 鳥取環境大学(鳥取県鳥取市、加藤尚武学長)に寄付講座「資源リサイクルの理論と実践」を開設。去る4月10日に開かれた第1回目の講義では、片山善博鳥取県知事が「鳥取県の資源循環型社会形成施策について」と題して特別講演を行い、環境先進県を目指す同県の行政方針を説明しました。
 鳥取環境大学は、鳥取県と鳥取市が設置した学校法人によって運営される、いわゆる公設民営方式の専門大学で、昨年4月に開校したばかり。
 VECでは、平成12年10月の鳥取県西部地震で発生した塩ビ建材災害廃棄物のリサイクルを、鳥取県、米子市、境港市、さらには市民ボランティアの協力を得て昨年春に実施して以来、鳥取県との良好なパートナー関係を維持しており、今回の講座開設もこうした経緯を背景に実現したものです。
 講座は原則として毎週水曜日の開講で、4〜7月の前期には延べ10回の講義と1回のリサイクル工場見学会などが計画されているほか、後期には講義に加えて公開シンポジウムや専門家向けのワークショップなども実施する予定。
 一連の講義では、国公立機関からの客員教授を始め、NPO、大手家電メーカーなどからも講師を迎えて、「リサイクル促進のための社会・経済システム」「リサイクルと市民活動」「プラスチックおよびプラスチック製品(家電、建材など)のリサイクル状況」などを当事者自らが講義するという新しい試みが行われることになっています。
 

展示会レポート/「2002NEW環境展」に出展(VEC)

 
 塩ビ工業・環境協会(VEC)は、江東区有明の東京ビッグサイトで開催された「2002NEW環境展」(主催=株式会社日報/5月28日〜31日)に出展し、塩ビのリサイクル製品の展示や各種パンフレットの配布などにより、塩ビ製品の環境性とリサイクル活動の状況などについて情報提供を行いました。
 廃棄物処理展(旧称)の時代を含めると今年で11年目となる同展ですが、VECとしての出展はこれが5年目。今年は例年以上に来場者の数も多く、VECの展示ブースも、パンフレットを求める人や塩ビに関して質問してくる人などで連日活況を呈しました。
 応対には連日VEC及びJPECの関係者が立会いましたが、「質問の多くは、使用済み塩ビのリサイクルの方法など、具体的な課題解決やビジネスに関する問い合わせだった」とのことで、塩ビに対する一般の関心のあり方が少しずつ変化してきていることをうかがわせました。