1998年6月　No.25
　

　塩化ビニル環境対策協議会（JPEC）「平成10年度事業計画」の概要

　　VECと連携で、高炉原料化のための技術開発、マテリアルリサイクルの実験など

　

　 　　当協議会の平成10年度事業計画が決まりました。今年度は、新たに設立された塩ビ工業・環境協会（ＶＥＣ）との連携のもと、昨年度からスタートした特別対策事業として、高炉原料化のための技術開発・実証プラントの試験運転を継続するほか、各種塩ビ製品のマテリアルリサイクル、ダイオキシン問題に関する調査・研究などを含めて、塩ビのリサイクル・環境問題の解決に向けた事業を展開していく計画です。概要は以下のとおりです。 　

　

１．特別対策事業
  1. 昨年に引き続き、高濃度塩ビ廃棄物を高炉原料としてリサイクルするための技術および脱塩素後の塩化水素回収技術について、実証プラントを用いて確認実験を行う。
  2. 産廃系塩ビ廃棄物のリサイクルおよびリサイクル技術開発のための調査・研究。
  3. ダイオキシン発生機構に関する基礎研究など、ダイオキシン問題に関する調査・研究。

　

２．マテリアルリサイクル事業
  1. 産廃系塩ビボトルの回収実験および静電分離技術（PVC／PET）の開発を継続する。
  2. 千葉県の東金GPセンター（回収）、茨城県の清田商店（再生処理）の協力により、塩ビ卵パックのリサイクル実験を継続する。
  3. 塩ビ管・継手のリサイクルシステムの構築を行う。
　

　

３．調査・研究事業
  1. 塩ビ製品のLCA（ライフサイクルアセスメント）などについて、研究機関への協力などを行う。
  2. 調査情報の管理と活用。

　

４．広報事業
  1. 『ＰＶＣニュース』の発行（年４回）。
  2. インターネットのホームページの活用（アドレス；http://www.pvc.or.jp）。
  3. 環境問題についての有識者等による講演会の開催（開催に当たってはVECと連携しつつ進める）。