1996年12月 No.19
 
 

● 八王子リサイクル祭りで塩ビのリサイクル製品などPR

 
  市民のリサイクル意識啓発を目的とした「′96 八王子リサイクルまつり」が、9月28、29日の両日、同市南大沢のマルチパーパス広場で開催され、当協議会も協賛団体として塩ビのリサイクル製品やパンフレットなどを配布して、塩ビ業界のリサイクル活動をPRしました。
  このイベントは、一般市民に楽しみながらリサイクルについての関心を高めてもらおうと八王子が毎年開催しているもので、今回は大学や企業、団体のリサイクル実践活動の紹介や研究発表などを中心に、スタンプラリー、資源分別ゲームといったアトラクションも交えて様々な啓蒙活動が繰り広げられました。当協議会は塩ビ業界のリサイクル活動を紹介するパンフレットを配布したほか、スタンプラリーの商品として塩ビボトルのリサイクル製品(ボールペン、貯金箱、植物活性剤)を提供。使い古したボトルが貯金箱やシャレたデザインのボールペンに生まれ変わると知って、参加者も塩ビのリサイクルに関心を抱いた様子でした。
 
 

● 化学工学会東海支部で「塩ビのリサイクル」講演

 
  『リサイクル時代における商品開発』をメインテーマとする講演会(主催=化学工学会東海支部)が去る10月23日名古屋市で開催され、当広報委員会の佐々木慎介委員が「塩ビのリサイクルの動向」と題して講演を行いました。塩ビのリサイクルなどに関する最近の動向が理解された模様です。
 

● 塩ビニュースフラッシュ −最近の新聞報道から

 
  • プラスチック処理促進協会と歴世礦油、新潟市が進める廃プラスチック油化処理プラントが、地元 住民との合意により10月から稼働へ(新潟日報9/28)
  • 廃プラスチックをコークスの代わりに高炉の原料として利用するプロジェクトを進めているNKK が、使用する廃プラの種類を拡大。これまで適用できないとしてきた塩ビについても、「廃プラを リサイクルする上で塩ビは避けて通れない」との判断から、1年以内に実用化へ。塩ビを加熱して 塩素成分を分離、塩酸として取り出した後、残渣を他の樹脂と同様原料として利用する技術を開発 中(化学工業日報10/4)。
  • 中小企業の活動を支援する久留米市の第3セクター・久留米リサーチパークと地元のメーカーが、 オフィスや住宅から出るプラスチック廃棄物から低コストで土壌改良剤や燃料油を製造する新しい リサイクル技術を共同開発。塩ビ、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンの4種類を分別 せずに処理(日経産業10/4)
  • 東芝が塩素系プラスチック最大50%まで混入した廃プラスチックから燃料油を精製できる「塩化 ビニル混入廃プラスチック油化装置」を開発、11月から受注活動開始。高効率の脱塩素技術を確 立し、塩ビなどの分別作業も省力化(日経産業10/23)