1996年9月 No.18
 
 

● 平成8年度事業計画の概要 −塩ビ産業の社会貢献度調査など

 
  当協議会の平成8年度事業計画が決まりました。概要は次のとおりです。

 1.塩ビボトルリサイクルワーキンググループ
  ・東北、中京、九州地区の醤油・成形メーカーとの協力による産廃系ボトルの回収実験の継続。
  ・昨年度予備実験を行った静電分離技術についてテストプラントを導入した基礎実験の実施。
 2.塩ビ卵パックリサイクルワーキンググループ
  ・長野、岡山、東金3地点で実施している回収実験のまとめ。
 3.塩ビ管リサイクルワーキンググループ
  ・再生処理技術および再生用途開発に関する製品の試作。
 4.エネルギー・資源回収ワーキンググループ
  ・これまで取り組んできた脱塩化水素の技術開発についての総合評価。
  ・塩ビ炭化物の活性炭としての実用化へ向けた研究。
 5.広報事業
  ・PVCニュースの発行(年4回)、業界紙への広告掲載等による塩ビのイメージ改善のための情報発信。
 6.調査事業
  ・塩ビ産業の社会貢献度(社会経済や雇用への影響など)、およびクロルアリカリ工業への影響に関する調査・分析。

     

    ● 塩ビニュースフラッシュ −最近の新聞報道から

     
    • 熊本県の合志町に廃農ビを収集し、選別、裁断する中間処理施設が完成。6月下旬から処理作業本 格化(熊本日日6/8)。
    • 関西大学工学部の芝田隼次教授らが、塩ビなど混合廃プラを高品位、高収率で分離回収する手法(浮 遊法)を確立。廃自動車シュレッダーダストの分離研究に応用へ(日刊工業6/13)。
    • 愛知県の東三河農業用廃プラスチック適正処理対策協議会が、廃農ビのリサイクル推進に本腰。再 生樹脂原料として海外輸出も含め検討(東愛知6/17)。
    • プラスチック処理促進協会の廃プラ油化実証実験が10月から新潟市でスタート。塩ビ含有率20%でも運転できる技術の確立めざす(日経産業7/9)。
    • 本田技研工業と伊藤忠商事などが、自動車内装樹脂の再資源化のための合弁会社ホンダ・ユージーアールを設立。来年4月操業開始。アイン・エンジニアリングの廃プラ分離技術を導入(日経産業 7/8)。
    • 資金難で操業を停止していた徳島県石井町の廃農ビ再生処理業者・大洋電工が三井造船との業務提 携で2年ぶりに事業再開。県の適正処理推進協議会が農家の処理費用負担(15円/kg)を決定したことで再開可能に(徳島8/7)。