2019年3月 No.106
 

塩ビ業界×デザイン学生のコラボ、今年も好評

上田安子服飾専門学校とPVCnextが
「ゴスロリファッション」のレインブーツを共同開発

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「上田学園コレクション2019」(1月19日、大阪市)での展示風景

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 透明な塩ビ生地の下から浮き出る、フルーツや動物、幾何学模様などの斬新なデザイン。塩ビ業界とファッションを学ぶ学生が共同製作した、ゴスロリファッションのレインブーツが話題です。愛らしく、ファンタジックで、ミステリアスさも漂うゴスロリ塩ビブーツ。雨の日が待ち遠しい。

●ゴスロリと塩ビは相性がいい

PVCの可能性を感じる(屋先生のコメント)

屋先生 学生たちの感性にサンブートの技術が融合され、可愛く魅力的に仕上がりました。
 こんなレインブーツがあると、雨の日でもゴスロリファッションが楽しめますね。
 塩ビ業界の方々にコラボレーションの機会を頂くたび、優れた印刷性や接着性、加工形成性など、多様なデザイン表現が出来るPVCに多くの可能性を感じています。

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コラボに参加した作品を学生の皆さん
「わんこポケット手芸セット」

 話題のレインブーツを共同製作したのは、上田安子服飾専門学校(大阪市)ファッションクリエイター学科ゴシック&ロリータファッションコースの学生と、関西の塩ビ加工会社のグループ・PVCnext。
 同校とPVCnextのコラボレーションは2012年から続いているもので、今回は「ゴスロリファッションに合わせて履くことができるレインブーツ」(学生を指導した屋但先生・産学官連携連絡推進室 次長)をテーマに制作をスタート。学生が考案したオリジナルデザインのデータを、PVCnextの会員であるサンブート(奈良県の塩ビ履物メーカー・森川ゴム工業所の関連会社)が布地にプリントして、射出成形でレインブーツに加工する、という形で作業が進められました。
 その結果、上田学園コレクション2019の展示ブース(上の写真)でも反響を呼ぶなど評価は上々で、作品作りに挑戦した学生も「塩ビと重ねることで、微妙に布地の色目が変わって予想外の面白さが出た」「ゴスロリファッションの素材として塩ビは魅力的。相性がいい」と、確かな手応えを感じ取った様子。一方、2014年から同校とのコラボに参加してきたサンブートにとっても、ゴスロリファッションは初めてとあって、森川良一代表は「今回のコラボは付加価値のある商品づくりという点で勉強になった」と成果を強調しています。