2018年3月 No.103
 

【塩ビ管・継手のリサイクル協力会社のプロフィール】

(有)エイト商事

(有)エイト商事 山田社長
山田社長

 廃棄物の収集運搬と建築物の解体請負からスタートして、徐々にリサイクルへと事業の幅を広げてきたのが、次にご紹介する有限会社エイト商事(山田龍義社長)。「将来は塩ビ管だけでなく、軟質塩ビのリサイクルにも取り組んでみたい」と、積極的な活動を展開しています。
・本社 千葉県市原市勝間1857-12
・Tel/Fax 0436-76-8011/0436-76-8211
・Website http://www.eito-ltd.com/
・従業員 16名

●平成26年から協力会社に

 エイト商事の創業は平成2年6月。当初の事業は、産業廃棄物の収集運搬と建築物の解体請負が中心でしたが、平成15年には「少しでも資源保護、環境負荷の低減に役立ちたい」という思いから、市原市内にリサイクル工場を建設。産業廃棄物と廃プラリサイクルへの取り組みを開始しました。
 塩ビ管のリサイクルをスタートしたのは平成17年から。「当時、塩ビ管はほとんど埋立処分されており、何とかリサイクルする方法はないかと考えた。取組みが本格化したのは、平成18年に塩ビ管専用の1号破砕機、19年に2号破砕機を導入してからだが、当時は再生原料を海外に輸出するのがメインで、平成26年にようやく協会の事業に参加することになった」(山田社長)

●工事会社が現場分別に協力

塩ビ管の粉砕品
リサイクル工場に持ち込まれた使用済み塩ビ管。1次2次破砕を経て、再生原料に生まれ変わる(左の写真)
 協力会社としての取組みを始めて4年。この間、受入量に多少の増減はあったものの、「基本的には順調に進んできた」と山田社長は言います。「平成28年度の受入量がおよそ620トン。その後やや低下しているが、他のプラスチックに比べると塩ビ管の入荷は安定している。リサイクルという仕事は経済動向や世界情勢の影響を受けやすく、一部には化学メーカーの海外移転などでモノが集まりにくくなっているプラスチックもある。また、塩ビ管リサイクルの情報が広く知られるようになって、管工事会社もみんな現場分別に協力してくれるようになった。持込み前の洗浄は願いしているが、工場の油汚れがひどいものなどを除けば、受入できないほど低品位のものは少ない」
 塩ビ管のリサイクルに取り組む一方で、山田社長は「床材など軟質塩ビのリサイクルもやってみたい」としており、早くもリサイクル技術の研究も始めているとのことです。