2018年3月 No.103
 

【塩ビ管・継手のリサイクル協力会社のプロフィール】

(株)メイナン

(株)メイナン 吉田社長
吉田社長

 塩化ビニル管・継手協会が運営する塩ビ管・継手のリサイクル事業は、多くの協力会社の力に支えられています(平成30年1月現在で81拠点)。今回のリサイクルの現場は、その中から千葉県の中間処理会社2社をご紹介します。初めにご登場いただくのは株式会社メイナン(吉田玲子社長)。協力会社として15年の実績を有する中核拠点のひとつです。
・本社 千葉県市原市岩崎2-21-18
・Tel/Fax 0436-22-2090/0436-22-2095
・Website http://www.meinan.bz/
・従業員 25名

●分ければ資源、混ぜればゴミ

 「分ければ資源、混ぜればゴミ」をスローガンに、各種プラスチックや鉄・非鉄金属を中心としたマテリアルリサイクルに取り組むメイナン。同社は平成7年の創業で(創業者は吉田社長の父、金子佳憲現相談役)、当初は建設系産業廃棄物の中間処理をメインに事業を行っていましたが、埋立用地の限界に危機感を抱いたのを機に、リサイクル事業への参入を計画。廃プラ減量化リサイクルの先進事例などについて研究、情報収集を重ねた後、平成12年から正式に事業をスタートしています。その後、平成14年には経営革新支援、平成20年には千葉県よりこの経営革新の取組みで成果をあげた、「チャレンジ企業大賞ちば 優秀企業賞」を受賞し、リサイクル技術の向上を目指しました。
 「はじめはオレフィン系のプラスチックが中心でしたが、間もなく、周辺の工場や建設会社から塩ビ管をリサイクルできないかという相談が増え、塩ビ管のリサイクル(粉砕)も手掛けるようになりました」(吉田社長)。

●リサイクルは「お客さまとの共同事業」

長尺管専用の破砕機も導入
長尺管専用の破砕機も導入

塩ビ管の粉砕品
塩ビ管の粉砕品
 同社が協会のリサイクル事業に協力会社として参加したのは平成15年。中間処理会社の参加は同社が第1号でした。現在、同社は市原市能満にメイン工場を有していますが、塩ビ管のリサイクルについては、平成17年に開設した岩崎事業所が拠点となっています(能満事業所は塩ビ管以外のプラスチック、鉄・非鉄金属のリサイクル並びに中間処理を展開)。平成29年の受入実績は、有価購入と処理委託合わせておよそ783トン。ここ数年はやや減少傾向となっていますが、持込み業者との意思疎通を密にすることで、受入品の多くは協会の基準に適合した高品位の廃塩ビ管です。
 「リサイクルはお客さまとの共同事業。お客さまからの情報提供で私たちの技術力も上がるし、お客さまも私たちの提案で分別精度が上がってくる。これからも、パートナーとしてお互いに成長していけるような事業を続けていきたいと思います」と吉田社長は語っています。