1992年6月 No.1
 
 


 
 発刊に当たって

 
 
  近年、地球環境問題への関心が高まる中で、使用済みプラスチックの廃棄物対策が重要な課題となっています。塩ビ業界では、この問題に対処するため、塩ビ樹脂および加工の4団体が一丸となり、塩化ビニルリサイクル推進協議会を設立して塩ビ製品のリサイクルモデル事業の推進および広報事業を行っています。
  塩ビは、上下水道の建設関係をはじめ、農・水産・医療等の産業分野並びに生活分野で利用されていますが、当協会では塩ビ廃棄物処理対策として、これらのうち塩化ボトル・卵パック・塩ビ管を取り上げ、回収から再利用にいたるリサイクルのモデルシステムづくりに取り組んでいるほか、塩ビの混入率の高い廃棄物の焼却処理に関しても、エネルギー 等資源回収および無公害焼却技術開発などの活動を進めています。
  本紙は、これらの事業の推進状況をできるだけ詳細にお知らせするとともに、塩ビ廃棄物問題に関する内外の動向等をご紹介する広報資料として制作されたものです。私たちは、本紙を通じ皆さんと一緒に環境問題を考えていきたいと思っています。今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。